落とし穴もあった!「TOHO vs 109」鑑賞ポイント会員

先日、「ScreenX」についての記事を書きましたが、その時、初めて「109シネマズ」を利用しました。その記事の中で新たに109シネマズの会員サービスに魅力を感じたとコメントしていますが、ちょっとだけ落とし穴もあったため、この記事で軽く紹介したいと思います。

シネマコンプレックスについて

”シネコン”と略される、「シネマコンプレックス」(cinema complex)とは、『同一施設に複数のスクリーンがある映画館』のことを指し、複合映画館とも呼ばれるらしいです。コンプレックスというと日本では劣等コンプレックスを指す言葉として、自分の中で劣っていると感じたり、嫌いだなと感じる感情のことを思い出すかも知れませんが、英語の意味としては、「複合体」を指すため、シネマコンプレックスとはいくつかの映画上映室が集合しているというようなニュアンスになるため、スクリーンが複数ある施設のことをこう呼びます。

アメリカが発祥

最初にこの形態を始めたのはアメリカとされていて、今ではこうした複数上映型の映画館がたくさんあるため、逆に昔は一つの映画館にはスクリーンが一つ(一種類の上映)だったのだなーと思うくらいです。

日本の場合

日本では、7〜13スクリーンくらいの施設が多く、現時点で一番多いのは、「ユナイテッド・シネマ豊橋18」の18スクリーンだそうです。

法的な定義はありませんが、通産省が1998年に定めた定義では、

  • 6以上のスクリーンを有する、
  • 3以上のスクリーンを共有する映写室がある、
  • チケット販売窓口やロビー等を共有する、
  • 総入れ替え性を採用して立ち見なし

とのこと。

いろんなシネマグループ

2020年末時点の情報ですが、国内には映画館が581サイト、3,616スクリーンあるそうです。その内シネコンは354サイトということなので、単スクリーン劇場も結構あるんですね。そして、シネコンを運営する会社は以下の通りです。

  • イオンシネマ(イオンエンターテイメント)
  • TOHOシネマズ(TOHOシネマズ)
  • ユナイテッド・シネマズ(ユナイテッド・シネマ)
  • MOVIX(松竹マルチプレックスシアターズ)
  • T・ジョイ(ティ・ジョイ)
  • 109シネマズ(東急レクリエーション)
  • シネマサンシャイン(佐々木興業)
  • コロナシネマワールド(コロナワールド)

TOHOと109の会員サービス比較

シネコン運営陣として数が一番多いのは「イオンシネマ」(95サイト)ですが、「TOHOシネマズ」も2番目に数が多い(70サイト)ため、結構そこら中にある印象です。東京では屋上にゴジラがいる歌舞伎町のあそこが有名ですね。

一方109シネマズは、近畿には大阪に2箇所と神戸に1箇所しかなく、TOHOシネマズと比べると70対20とかなり数は少ないです。

そういった事情もあり?これまでボクはTOHOユーザーだったのですが、今回初めて109シネマズを利用することになったため、会員サービスについて調べた結果、109のサービスに魅力を感じたため入会しました。

簡単な比較表

109
  • 6回観たら1回無料
  • 毎週火曜日1,300円に
  • エグゼクティブシートが通常料金に
  • 入会金1,000円
  • 更新料なし
TOHO
  • 6回観たら1回無料
  • 毎週火曜日1,300円に
  • 鑑賞ポイントでドリンクなどGET
  • 入会金500円
  • 毎年300円で更新

それぞれを比較すると大体こんな感じです。

109の方が魅力的

どちらもよく似たサービス内容となっていますが、個人的には109の方が魅力的に感じました。

ボクが魅力的に感じたのは、更新料がかからない点です。

確かに入会金は500円vs1,000円と、TOHOの方が半額なのですが、TOHOは翌年以降ずっと300円の更新料が発生します。つまり、3年目からはどんどんTOHOの方が高くなる計算なんですよね。

コロナ以前TOHO会員を数年維持していたボクは、毎年最低6回は劇場に通っていたので、年1回は無料鑑賞できていたため、300円の更新料以上のお得を得られていると感じていましたが、コロナ禍になり、数年劇場に行かなくなったため、コロナ禍前に溜まっていた4ポイントを失う形になりました。

近々再度長期的に劇場に行けない日々がやってくることはないと思いますが、それでも何らかの事情で劇場から足が遠のく可能性がはあります。そんな時に更新について悩まされなくていいのはとても魅力的です。

クレカタイプで年会費無料もあるにはある

TOHOにも年会費を回避する手段はあって、クレカタイプに申し込む方法がありますが、ボクはクレカを多数持ちたくない考えを持っていますので、この手はあまり使いたくありません。

109シネマズ会員の落とし穴!

ということで、更新料なしのワンタイム出費である魅力と、ScreenXが関西で唯一導入された109シネマズ箕面にこれから通うかなーという考えもあって会員になりましたが、利用してから発覚した”落とし穴”があったので今回はそのことをシェアするのが最大の目的となる記事です。

ネット予約すると…

その落とし穴というのが座席をネット予約した時に起こります。

最近では事前にネットでチケットを購入し、席を確保する人も多いと思います。劇場に行ってから予約でいっぱいという出来事は多くの人が経験したことと思いますし、空いていても好ましい席が残っていないということもありますね。特に数人で行く時は並んだ席で座れないとちょっと嫌です。

だからネットで予約するメリットは大きいのですが、ネット予約を利用した場合、複数人の席を同時に予約しようとすると、鑑賞ポイントが代表者に全て付与されてしまうのです!

ご理解いただけるでしょうか?

例えば、友達3人で観に行こう!となった時、一人が3人分をまとめて購入しようとします。もちろん別々でそれぞれが予約作業を行ってもいいですが、タッチの差で、ワンチャン並び席が取れないという心配が生じます。何より、一人がまとめてやる方が圧倒的に手間が少なくなります。しかし、こうした場合、会員番号を登録できるのが一人分になっていて、3人分の鑑賞ポイントがまとめてこの人に与えられるんです。つまり、もし6人分を一気に予約すると、代表者は次回いきなり無料で観れる権利をもらえるという感じです。

もしこれば家族で、お財布が一緒という場合は大きな問題ではないかも知れませんが、上の例のように友達同士とか、恋人同士でも最良ではありませんよね。

ボクも映画鑑賞友達と一緒に行こうと考えていて、当然お財布は別なのでそれぞれにポイントが付与されて欲しかったのですが、先日代表として二人分購入したため、ボクが2ポイントもらってしまう結果になりました。後から分け与えることなどはできないそうです。

TOHOは大丈夫だった

このシステム上の問題は、TOHOのシネマイレージでは全く問題ありませんでした。オンライン予約の時に各席ごとに会員情報を入力できるシステムになっているため、一人一人にポイントが付与されます。逆に言うと、一人で総取りもできませんが。

会員じゃない人の分を代理予約する場合はいいかも?

このシステムは、会員ではない人と映画を観に行くときに代わりにチケットを買ってあげると言うときには、無駄になる鑑賞ポイントを拾えるのでいいかも知れませんね?上記の通り、TOHOでは同じ会員番号を別の座席分で登録できないので逆に109でしかできないことです。

まとめ

ということで、国内だけでも多数あるシネコン運営会社ですから、それぞれ少しずつサービス内容が違います。ご自身が最も都合いいものを選べばいいことですし、そもそも対象劇場が近くになかったら本末転倒になってしまうものです。

今回たまたま109シネマズの会員になってみて気づいたことがあったのでシェアしてみましたが、この点に対して不満は拭えないものの、会員を辞めたいという気持ちになるまでではなかったので、改善要望だけ出させていただいて、改善されるまでは工夫しながら利用しようと思います!

なお、この落とし穴は、一人で鑑賞予定の方は全く関係ありません。

以上!

シアトル生まれ、大阪育ち。6年前に独立・起業しましたが、コロナ禍で事業が大ダメージを受け、人生の方向転換に悪戦苦闘の日々です!とにかく、「ワクワク」に満ちた毎日を目指してできることから地道に頑張っています〜!