iPhone 7にして以来ワイヤレスヘッドホンが当たり前の人生を送っていますが、これまでは、このブログでも紹介している「コスパ最高=低価格モデル」で満足していました。
もちろん細かい不満はあるものの、2,000円台でゲットしたイヤホンなのでコスパで考えると不満はほぼゼロで、特に高級モデルに手を伸ばす気はなかったんですよね。100均のイヤーピースで音も断然レベルアップすることがわかったし。
詳しいレビューは下の関連記事からどうぞ!
しかしながら、なんでしょうね、物欲って(笑)。
ボクの大好きなヨドバシカメラに別件で立ち寄った時ふらっとオーディオコーナーにも足を運んでしまったがばかりに、、、ただ単純に、「高いやつってどんなもんなんだろーねー」という具合で視聴してしまったばっかりに。。。
まあ、
ええ奴が欲しくなっちゃったんですよね(笑)(笑)
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ということで、今回の記事はまだ購入前の購入検討段階のお話として、多分多くの人が比較検討しているモデルについてボクなりのリサーチ結果や考えをまとめた記事を紹介したいと思います!
MoKuJi
現在使っているイヤホンと、想定用途
今使っているのは2つで、ともにAmazonで人気のSoundPEATSというブランドが出している「Q12」というモデルと、「Q30」というモデルです。
ほぼ同じ形状で、電池の持ちとか防滴レベルのアップ、そして着実な音質向上がみられた前身モデルと後継モデルという関係の2つですので基本的な用途は同じです。
ボクの場合一番使うのがジョギング時で、次点でハンズフリー通話用(運転中に片耳だけ入れて使うこともあります)、最後に一人で街に出る時のお供です。
走っている時は安全性の問題から外音は聞こえたほうがいいのでノイキャンはいりません。音楽はよりよく聴こえるんだろうけど、無しでOK。走っている動きの中で耳から取れないことと、通話時こちらの声がちゃんと聴こえることなどがより重要です。
その観点で見るとQ12もQ30も全く不満なく使えています。十分なんです。
候補はこの3モデル!
さて、そんな中、それでもやっぱり上級モデルが欲しいなと思ってしまうのが物欲です。
上記の想定用途は同じ感じで今売られている中から絞り込んだのはこの3モデル。
1. BOSE SoundSport Free wireless headphone
アメリカの音響機器メーカー、「BOSE」が昨年末から発売している完全ワイヤレスモデルがこの「SoundSport Free wireless headphones」です。
BOSE製品としてはオーバーヘッドタイプの「SoundTrue® around-ear headphones II」(ワイアード)や、Bluetoothスピーカーの「SoundLink mini Bluetooth Speaker II」などを持っています(これらは共にディスコン品です)が、インイヤータイプはまだ持っていないものの、持っているBOSE製品にはとても満足していますので、もちろんこのモデルも気になります。
2. SONY WF-1000X
イヤホンとしては多分一番多く使ったことがあるのがSONY製品。直近では重低音重視モデルの「XB70」を気に入って使っていましたし、多分これまでイヤホン、ヘッドホン合わせて10モデル以上使って来ました。お気に入りの音響製品メーカーとなっています。
そんなSONYが放つ完全ワイヤレスモデルがこの「WF-1000X」。完全ワイヤレスモデルながらノイズキャンセリング昨日を搭載することが最大の特徴ですが、それだけじゃない魅力が詰まったモデルで世間の注目を集めています。当然候補に上がります。
3. BOSE SoundSport wireless headphones
そして3モデル目、すみません!またBOSEなんです!
こちらはまたBOSEなばかりでなく、完全ワイヤレスモデルでもありません!
しかしながら、実は完全ワイヤレスモデルにはメリットも多い反面、デメリットも少なくないため、基本路線としてはBOSE vs SONYという構図の中、このモデルが3種目の対抗馬として候補に残っているのが実情なのでその理由も含めてボクが検討している3モデルの1角として紹介していこうと思います!
BOSE SSFW vs SONY WF-1000X
音の好みについてはどうしてもそれぞれの好き嫌いに委ねられるので検討中の方はお店でしっかり視聴させてもらう必要があるかと思いますが、どちらの音も好きなボクは結構迷います。
なので、音以外の要素も含めてまずは候補1と2の間の比較をしました。
2モデルの大きな違いについて
価格帯は結構近く、同じくらいの時期に発売になった2モデルですが、結構狙いというか、商品作りの方向性が違うので大きな違いをあげて行きます。
1. オープンタイプ vs カナルタイプ
BOSE SoundSport Free wireless headphones(ここ以降はSSFWと呼びます)は、その名の通りスポーツモデルです。ジョギングしていたり、ジムでワークアウトしたりというシチュエーションが想定されているモデルで、外音が入って来やすいオープンタイプのイヤーチップを採用しています。このイヤーチップの装着間はBOSEの特徴の一つで、これが心地よすぎて他は使えないという人もいるくらいですが、他社の主流はカナルタイプ、つまり遮音性が高く、耳栓みたいな形のイヤーピースが多く採用されていて、WF-1000Xもこのタイプです。
2. ノイキャンの有無
ノイズキャンセリングといえばBOSEの印象もありますが、このモデルではSSFWにノイキャンはなく、逆にWF-1000Xが完全ワイヤレスタイプとしてはほぼオンリーワンのノイキャン付きモデルになります。つまり、WF-1000Xの最大の特徴としてノイキャン搭載があげられる感じですね。
3. 防滴仕様について
こちらは逆に、SSFWは汗やちょっとした水しぶきに耐えうる防滴機構となっているのに対し、WF-1000Xでは防滴性能は謳われていません。運動シーンで使えないということではないでしょうが、謳われていない以上、ちょっと気を使います。雨が降ってくるだけでも心配になっちゃいますね。
4. 電池寿命について
電池寿命も大きな差がありました。ノイキャンの都合ということですが、WF-1000Xは最大3時間の再生能力なのに対し、SSFWは5時間です。APPLEの「AirPods」も5時間なのですが、個人的には5時間くらいのカタログ数値がないと”使える”範疇と言えない気がしています。片道1時間程度の通勤・通学に使うという人なら間でケース充電を挟めば余裕でしょうけど、ぶらぶら街で一人お買い物のお供に、という感じだと実質2時間とかしか持たなそうな3時間という数値は実用性の面で不安になります。
5. 急速充電機能の有無
これは意外というかなんというか。WF-1000Xは実は急速充電機能がないそうです。一方SSFWは15分間の急速充電で45分間の使用ができるということでAirPodsほどじゃないものの、万が一使いたい時に充電が切れていたというシチュエーションでの安心感はSSFWの方がありますね。
6. 片耳だけで使えるか
あまり仕様とかホームページの情報欄に書かれていないことですが、WF-1000Xは片耳だけの仕様ができないばかりか、音声通話時に右耳からしか音が出ないそうで、通話が多い人には微妙な作りになっています。SSFWは片耳(右)だけはめて一時期流行ったハンズフリーイヤーセット的な使い方もできるということなので、実はこれはボクにはポイント高し。
7. 操作ボタンの差
ここもレビューを見ていると好みの差を感じますが、SSFWはBOSEイヤホンに多く見られる3ボタンタイプの感覚で3つのボタンが右耳の上部についています。音声調整ができる物理ボタンがあるのはありがたいという人が結構いますが、WF-1000Xは左右に役割の違うボタンが1つずつついていて、1回押しでどう、2回押しならこう、という感じの操作方法になっています。
SSFWのボタンが硬いという声があって、押しやすさだけならWF-1000Xという感覚もありますが、直感的にボリュームを上下する感じはSSFWの方が良さそう。
8. 遅延問題
これはファームウェアでも変わってくるのかも知れませんが、ボクがiPhone 7とのペアリングで試したところ、WF-1000Xの遅延はひどく感じ、逆にSSFWは「あれ、まだ許容範囲じゃね?」という感覚だったのです。アンテナ位置の問題とも指摘されていますが、完全ワイヤレスタイプにつきまとう遅延問題についてはBOSEの仕様が優っていると認識しています。というか、その点を考えたらWF-1000Xは「絶対に買ってはいけない」に入るくらい、遅れます。動画見るのは違和感しかないし、モンストではゲージ外しまくります。
と、大きな違いと縛っても8項目も見つかりました。
そもそも誰をメインターゲットにするかが明確に違うっぽい2モデルなので、お金に余裕がある人は両方持っているというレビューもたくさん目にしました。
どっちか1モデルしか買えない、という人にとっては用途や好みをしっかり考えて選びたい、結構方向性の違う2モデルということが確認できました。
なお、大きな差じゃない話をすると、まずはケース。
左がBOSEで右がSONYです(寸法考慮しての比較ではないのでご注意)。
ここも好みが分かれますが、どちらも気持ちよくカチっとハマるものの、外装が丸みを帯びているBOSEの方がばくは好みです。
こちらが閉めた状態。SONYの方がいいという人は、バッグなんかに入れた時に小さいポケットに治りやすいフラットデザインがいいという風に評しているのを多く見かけました。
他には、イヤーピースが純正以外のものが使えるかという話も。
このブログでも紹介したセリアの100円で買える低反発タイプのイヤーピースはなかなか有能ですし、お金を出して人気のコンプライを買うのもありですが、BOSEは独自のイヤーピースを使っているのでそういったものを使えないマイナス点はあります。とはいえBOSEの「StayHear+ Sportチップ」と呼ばれているイヤーピースは評判が良く、なんならこのためにBOSEにするという人も多いくらいなのでそこまで大きな問題じゃないですね。
あとはそうですね、それぞれ専用アプリを用意していますが、その使い勝手の好みとかもですかね?
なお、もし再生するプレイヤーがNFCに対応している場合はSONYに別の有利ポイントがあります。WF-1000XがNFC対応なのでペアリングが簡単という意味です。ボクは100パーセントiPhoneもしくはMacなどのAPPLE製品とのペアリング前提なので関係ないですが、関係ある人には一応チェック項目になります。
有線 vs 無線
さて、続いてなんですが、完全ワイヤレスモデルを探しているボクがあえて有線モデルを候補に残した話です。
一つ前の項目で触れたことですが、完全ワイヤレスモデルにつきまとう問題の一つが、遅延問題です。WF-1000Xのそれは音楽視聴以外で使い物にならないと感じさせるレベルなのですが、例えば有線モデルでも再生機から遅延ゼロというのは技術的になかなか難しい様です。
完全ワイヤレスは基本的に一旦どちらかの耳(親機)に音を飛ばし、それからさらにもう片方に飛ばすという方式が多い様で、WF-1000XもSSFWもそれは同じです。この左右でのやりとりがケーブルありモデルだとほぼないに等しいことから有線モデルは遅延がマシということです。
その点も踏まえて、ボクが思う「完全ワイヤレス vs 有線」についてまとめます。
完全ワイヤレスが優れている点
- ケーブルがない開放感は半端ない
- 冬などはマフラーや帽子などにも干渉されない
- ケーブルに何かが触れておこるタッチノイズもなくなる
有線モデルが優れている点
- 耳から落ちた場合につながっていることで下まで落ちない安心感
- 片耳を外した時にぶら下げておける
- 耳の部分のパーツが小さい
- 遅延が少なくなる
- 充電の持ち時間が長いことが多い
- 完全ワイヤレスより価格が安い
結構多くの完全ワイヤレス、有線モデルを試して思うのはこんなところですね。
今愛用しているQ12、Q30ともに有線モデルですが、左右のハウジングが後ろのところでマグネットでくっつくので使わない時はネックレス状にしてぶら下げていられるのはケーブル有りだからこそのメリットです。
耳部分のパッと見の印象も通常のイヤホンと同じ感じことが多いですが、完全ワイヤレスモデルは耳から飛び出た部分が大きくなりがちです。特にSSFWは「耳からキノコが生えているみたい」と言われていますね。
などなど、単純にいい面を数えたらワイヤード、つまり有線モデルの方がいいことが多いのに気づくのです。
例えば、BOSEの2モデルを比べて見ましたよ。
この写真でわかるでしょうかね??黒い方が有線モデル、オレンジが完全ワイヤレス。パッと見は同じですが、やっぱり完全ワイヤレスの方が大きいです。でも、いい風な解釈をするなら、この差によく収めたね、という感じですかね?
ちょっと違う角度の一枚。うーん、やっぱり写真で見ると結構近いサイズに見えますねえ。
本当に悩むところですが、BOSE同士の比較検討でいうと、1万円近い差額があり、再生時間は5時間対6時間で劇的な差はなく、音も同じ様になる設計、サイズの差は上の通り。こんな感じです。
いろんな声を探していると、「Bluetoothモデルで上級モデルを買うなら、完全ワイヤレスにしない意味がない」という意見が多くて、共感するところは少なくありません。
一方、やっぱり落ちるんじゃないか?という心配や耳から飛び出た感じに見える装着イメージ、遅延問題、そして価格のことを考えると悩んでしまいます。
ちょっと角度やら撮影距離やらの差で実寸と違うかもですが、同じ感じでSSFWとWF-1000Xを持ち比べた図です。
実物を見た印象ではWF-1000Xはやっぱり「よくこのサイズにまとめたな!」という印象で、SSFWは「ちょっとゴツイな」という感じなんで、もしBOSEがWF-1000X程度のサイズ感のモデルを出せたなら、迷いは消えるのかな、という風に思っています。
AirPodsが候補に上がらない理由
ちなみに、ですが、純正の「耳からうどん」こと、AirPodsが候補に上がらない理由も書いておきましょう。
理由をまとめると、
- 遮音性が非常に低く電車などでは音楽が聴こえない
- 同時に音漏れが気になるので電車では使えない
- そもそも音質がiPhone同梱のEarPodsと同等程度
- 「耳からうどん」がダサすぎる
- タップ操作が微妙
こういったところが選択肢に残らなかった理由です。
もちろんAirPodsには下記のいい点もあるのですが、
- Lightning充電
- iPhoneとのペアリングが楽すぎる
- MacやiPadなどの他のAPPLE製品との連携が神
- 片耳を外すと音楽再生が止まるなどの便利機能
- ケースが小さくさすがAPPLEというデザイン性の高さ
- 価格は比較的手頃
- 純正の安心感
これらを加味しても、候補に残らなかったのは、自分の使用シーンを考えたら使えないシチュエーショが多すぎるんで、お金に余裕があれば家やオフィス用にいいかなーとは思うものの、もし完全ワイヤレスモデルを1つ選ぶという話なら、候補に残りませんでした!
まとめ
- SONY WF-1000Xはあのサイズにノイキャンはすごいし音もクリアだが、電池が持たないし、防滴じゃないのがマイナス要素
- BOSE SSFWはBOSEらしいサウンドが心地よく遅延も少なく感じるが、”耳からキノコ”デザインが少し微妙でBOSEお得意のノイキャンもないところが悩ましい
- 完全ワイヤレスにはメリットも多いが遅延問題や落下の懸念など不安材料も多い
- 値段的な問題含め、完全ワイヤレスGET自体も悩み要素となっている
完全ワイヤレスモデルにも廉価モデルはたくさんあって、3,000円くらいで手に入るモデルも売られています。しかし、遅延問題を考えたら安物がいの銭失いになる気しかせず、完全ワイヤレスモデルを求めるなら”それなり”のものを選ぶべきかと思います。
逆に、候補3番目のケーブルありのBOSEにするくらいなら、今満足できているQ30(3,000円台)でも形状的には変わりないのでそれでいいじゃない?という気もして、やっぱり1万円以上出す場合完全ワイヤレスでないと!という感覚も残ります。
ちなみに、BOSEのケーブルありのSoundSport用にも純正充電ケースって出てて、見た目はまあまあかっこよかったりします。
このケースでの充電を併用すれば最大16時間の再生時間を得られるというまあ、モバイルバッテリー搭載ケースという感じですね。かっこいいんですが、7,000円以上するのでそれならモバイルバッテリーを持ち歩く方がいいかな?という感じではあります。(写真4枚目はSSFWの物との比較)
近々この3つの中のどれかをGETしたいなと本気で考えているので、GETしたあかつきにはもちろんレビューや選んだ理由の発表もしたいと思っています。同じ悩みを持っている方がいらしたらコメント等でご意見いただけたら嬉しいですが、逆にこのまとめで選ぶきっかけにできたとあれば記事をあげた甲斐がありますのでその報告もいただけたらいいなと思います。
Have a happy headphone life!