【試乗記】アウディの新型コンパクトSUV「Q2」は思ったよりも”アリ”な都会派クロスオーバー!

そこそこ話題になっているっぽい「アウディ」(Audi)の最新モデルである「Q2」に試乗して来ました!

このブログでは初のドイツ車の試乗記ですね。

ドイツ車といえば、「ベンツ」「BMW」「アウディ」の御三家はもちろん、「ポルシェ」「マイバッハ」などの高級車のイメージがが強いですが、日本語でいうと「大衆車」という意味になる「フォルクスワーゲン」もドイツ車。

ただ、ボクは今まであまりドイツ車にトキメキを感じたことがなかったというのが正直な話で、アウディ車には仕事用で乗っていたこともあるものの、個人用に欲しいと思ったことは今まで全くありませんでした。

そんなボクですが、ディーラーからDMをもらったこともあり、きになるカテゴリーであるコンパクトSUVの最新モデルでもあったので、試乗に行ってみました!

Q2とは?

アウディの最新SUVモデルで、従来最少だった「Q3」よりさらにコンパクトな全長4,200mm/全幅1,795mm/全高1,500mmというサイズで都会派な印象を受ける一台。

コンパクトSUV(クロスオーバー)は今の主流ですが、Q3でもSUVとしては十分コンパクトに見えた中でさらに小さいモデルを出してきたな、と思わせるモデルです。

特に全高の低さが目立つ気がしますが、1.5mというのは日本では立体駐車場に入ることを意味する高さとして「アリ」度をあげるポイントとなっていて、正直ショールームでのパッと見は”普通のコンパクトカー”と思ってしまうほどの外観です。

ちなみにコンパクトカーブームだった10年ちょっと前に売れまくっていたホンダの「フィット」の初代モデルが、全長3,830mm/全幅.1.675mm/全高1,525mmだったみたいなので、それと比べると実際は一回りかもう少し大きいのがQ2だとはわかります。

しかし、宣伝写真を見ても、プロモーションビデオを見てもアーバン(都会)な印象と、若い層(20代から30代前半)を狙っているイメージしか伝わってこないため、ファミリー層や富裕層というよりはまだまだ遊びたい都会の若者がメインターゲットなモデルと思われます。

ちなみに、車重は1.0ℓモデルで1,310kgとなかなか軽量なため、JC08モードで19.8km/ℓの好燃費となっています(ただしハイオク)。

価格は1.0ℓエンジンの一番安いモデルで、299万円から。1.4ℓの上位モデルは405万円からという感じ。

オフィシャルページ

 アウディジャパン

Leo的気になるポイント

試乗する前に、モデルについてのあれこれをディーラーの方から聞きましたが、その中から個人的にきになるポイントを上げていきます。

1. Audiバーチャルコックピット

今一番の流行りと言える全面液晶なインパネ。今このブログで一番人気の記事で紹介しているプジョーの「3008」にも搭載されていますしアウディでも上位機種ではすでに搭載されているモデルもあるやつですが、このQ2にもオプションで搭載できます。

画面の通り、通常のインパネにどーんと居座るタコメーターを小さくし、ナビを映しださるわけですが、だからと言って従来のナビ画面的なものはなくならず、それなりに大きい画面は付いてきます。

もちろん、それぞれで違う画面を表示させることができるので、使い分けも大丈夫。

また、地図画面は、グールグマップの衛星写真バージョンにて表示することもできるのもポイントで、こちらの方が好きという人にはちょっと楽しいかも?

なお、新車で購入の場合3年目までは無料で、月500MB分のLTE通信ができる様になっているらしく、ナビ画面にはネット利用でニュース表示だったりインターネット検索だったりができる様になっています。4年目以降は年間使用料金を払えば継続できるとのこと(ディーラーの人がはっきり額を知らず、、)。

こちらがメーターをおっきくした画面。メーターが大きい方がいいって人はこちらの表示でいく感じですね。

操作はれで行います。最近の車はこういう感じがほとんどですね。

2. 鍵置き場

どうでもいいっていう人がいるかもしれませんが、これは、いいねって思いました。

スマートキー化が進んで、鍵をバッグから取り出さない、なんてことも増えてきたかもしれませんが、挿さない代わりに置き場所に困る人も結構いると思ってたので、専用の置き場所(挿す場所)があるというのは「アリ」でした。

3. ラゲッジスペースとフルフラット問題

どんなに小さくてもSUVとされるモデルを買う場合気にしなくてはいけないポイントが、積載量だったり、リアスペース、そして、二列目シートを倒した時にフルフラットになるか、否か。

どうやらQ2は、デフォルトでは段差ができてしまい、フルフラット化させたいならラゲッジスペースの底面になっている板を外して、二列目シートに揃えるため一段上に差し替える必要がある様です。逆にいうと少し荷物スペースを犠牲にすれば、フラット化は叶うのは叶う、ということですね。

ちなみにラゲッジスペースだけでもそれなりに使えるサイズ感は感じられましたので、二列目を倒して、というレアなシチュエーションにやきもきする必要はそんなにないかも知れません。

ただ、やっぱりSUVタイプなので開口部はちょっと高い部分からで「よっこいしょ」と詰め込むことにはなります。

4. ルーフレール

SUVモデルですのでここも気になりますが、Q2ではルーフレールの設定はないようです。

Q3にはルールレールがあるのでそこらへんも割り切った住み分けなのかも知れません。

Q3のルーフレール

5. 後部座席の広さ

基本自分のことだけを考えるなら関係ないのですが、一応5人乗りを買う以上、後部座席についても要チェックです。

これ、こうしてみるとあまり差がわかりませんが、左がQ3、右がQ2です。

共に運転席を一番後ろまで下げている状態ですが、173cmくらいのボクが座る場合、どちらも足元は広々とは言えません。

ただ、横幅や車高の差から、上半身のゆとり感はQ3が断然上でした。足が短かったり、全体的に小柄な方、子供だったら十分かも知れませんが、そこそこ以上のサイズがある人にはQ2だと後部座席にずっと座っているのはもしかしたら辛いかも知れません。

Q3との差

ここまでにもいくつか比較的なことを書いていますが、やっぱりQ3との差はチェック項目です。

全体的にサイズが違うのはもちろんですが、細かい装備の差が見られます。

例えば、室内のLEDライト。

こちらはカップホルダーのふち?が光るおしゃれ装備。

こちらはドアの取っ手の裏側から光ってくれるおしゃれ&親切?装備。

他にも、Q3には後部席ドア上に乗降をサポートする取っ手があったり、後部席用エアコンがあったりというものが、Q2ではなかったです。

Q3の後部席用取っ手と、何か引っ掛けれる用のフック。

Q3後部席用のエアコン吹き出し口。

とはいえ、例えばQ3のインパネはこんな感じで、バーチャルコクピットは選べもしません。この辺はやっぱり上位モデルとはいえ、世代が古いところを感じずにいられず。

顔については。。。好みが分かれる問題ですが、Q2の方がシャープでカクカク感が増してて、ボクはこちらの方が好みです。色の問題もあるかもですが。。。

レッツ試乗

さて、前置きが長いのは毎度のことですが、それでは試乗車にて少しだけ街乗り体験へ。

試乗させていただいたのは、1.0ℓですが、最下位モデルではなく、中間モデルとなる「1.0 TFSI sport」。乗り心地に影響するポイントとしてはタイヤが大きくなることくらいかも知れませんが、安全装備をはじめとした色々な装備がつくため一番”推し”のグレードだそうです。

1.0ℓの3気筒ダウンサイジングタイプのエンジンも今流行りというか、主流となっていますが、慣れない人も多いのか、「イチリットルデモジュウブンハシリマス」という呪文を何度聞いたことか(笑)。

色々なコンパクトSUVを試乗させてもらっているボクにとってはもはや常識的な話ですが、「ラグジュアリーブランド、AudiのSUV」という神々しいイメージで来られる方には「え、999cc?軽自動車じゃないんだから!」みたいなことも言われるんでしょうかね?

兎にも角にも、ターボ付きで116馬力は出せるエンジンですので1,400kgを切る車体に二人乗車ぐらいでは不足を感じることは少ないのではないかと思います。実際に運転して見てもそのイメージの通りでした。

走り

スイーっと伸びるし、坂も(急激な坂は行ってませんが)難なく登りますし、70km/hくらいしか出していませんが、「あれ?」と感じるようなことはなくよく加速しました。もちろんスポーツカーではないので、0〜100km/hまで数秒とかいう変なこだわりを持つ人が乗る車ではないですし、十分気持ちよく乗れました。

インパネ

アウディだけではありませんが、やっぱりバーチャルコクピット的な映像インパネは目新しさからくる刺激はあり、運転が楽しくなります。

視界

全高1,500mmと低いものの、全高ほぼ同じのベンツの「GLA」(1,505mm)と比べるて視界の良さを感じました。座面位置が違うのかも知れませんが、GLAで感じた視界の悪さ、見渡しの悪さをQ2では感じず、むしろSUV的な感覚の視界で運転しやすかったです。

ハンドリング

ハンドルは、このsportでは走りモードの変更により硬くもできるものの、元からなかなかしっかりしていて、でも前長が短いこともあり、舵は楽々に感じました。トヨタ車に乗ると毎回感じる「なんて軽いハンドルだ!」というのとは真逆で、硬くて、しっかりしたハンドリングを感じます。

後方視界

後方視界は及第点といったところでしょうか。後部窓が小さめなのであまり良いとはいえませんが、全然見えねーよ、っていうほど悪くもないです(笑)。SUVタイプならまあ、こんなもんでしょう、という感じでした。

総評

ということで、久しぶりにアウディ車を運転してみましたが、これまで乗ったアウディの中ではA4につぐ運転心地の良さだったかも知れません。(といってもそんな色々乗ってませんが)

Q3に試乗させていただいた時は、なんていうか、どの点を取っても「普通」という感想で、「つまらない車」と感じたのが正直なところでしたが、この車は少し、「アリ」と感じさせられました。

それがどこから来たのかを考えると、バーチャルインパネの目新しさだったり、ちょっと次世代感あるアウディの新デザイン言語なのかなー?と自分では思いますが、コンパクトなボディながらスイスイ走る感覚も好きだったし、意外と良い視界も心地よい運転を感じさせてくれたのだと思います。

正直、今回行ったディーラーさんは若干ボクをなめていたというか、本腰接客じゃなかった気がしていて、対応してくださった方も何個か適当にごまかす様な説明だったり、「売る気ないなこの人」と感じさせる場面が何度かあったんですが、試乗コースも短く、ボクが気になるグイグイ坂を上るシーンのお試しだったり、狭めのコーナーを曲がるなんかのお試しはできずで、わからなかった点も多々ありました。

都会派SUVで若者層を狙うっぽいことは価格にも出ていて、最安設定なら299万から、ということですから、ボクがあんまりお金持ってなさそうに見えたとしても、それならむしろQ2を売る最適な相手と思って熱い接客をしてくれても良かったのでは?と思ったりしました。

今まで見たアウディの中でいちばん「アリ」を感じたモデルだったからこそなおさらそこが残念でした。

なんせ、ディーラーさんからのDM招待で行ったのに、DMに書かれていた”試乗者プレゼント”もスルーされたし、他のテーブルでは出ていた”お飲物”もボクだけ出ませんでしたからね〜(笑)。ディーラーによって差はあるでしょうし、販売員にも差はあるでしょうから何ともいえませんが、アウディさんとはご縁がないのかも知れません(笑)。

とはいえ、ちょっとおしゃれな外車が欲しくて、最新装備も気になってて、都会住みだし大きい車は困る、という遊びたい盛りの若者なら、検討価値十分の一台だと思いますので、気になった方はディーラーへどーぞ!

シアトル生まれ、大阪育ち。6年前に独立・起業しましたが、コロナ禍で事業が大ダメージを受け、人生の方向転換に悪戦苦闘の日々です!とにかく、「ワクワク」に満ちた毎日を目指してできることから地道に頑張っています〜!