社長になって1年と少し、
これまで全く考えたことがなかったことなのですが、普段使っている「ボールペン」について気になりだして止まらなくなりました。
今日は、そんなボクが今買いたくてウズウズしている「大人が持ちたいボールペン」を9種リストアップしてみました!
MoKuJi
実は一番のアピールポイントかも知れないボールペン
今まではパイロットの”消せる”ボールペン、「フリクション」の3色タイプを愛用してきました。
愛用している(た?)フリクションボール3
ここ3年くらいはずっとメインで使ってきましたが、「できる男の持つ道具感」は湧いてきません。
ビジネスシーンでは、身だしなみに気をつけるのは当然です。
一般的には髪型やスーツのシワなどから始まり、ネクタイや腕時計あたりが気にされるイメージですが、ボールペンについては盲点でした。
しかし、一度気になりだすともうどこに行ってもボールペンが気になって気になって(笑)。もしかしたら自分のペンも人からそういう目で見られているのではないかと思って、
ボクも一応社長だし、ペンにも気をつけなければならないな!と思ったのです。
色々調べてリストアップ!「できる男のボールペン」
そんなこんなで、ビジネスシーンでも恥じないボールペンを物色し始めたのですが…。
ネットで、「ビジネス ボールペン」とか、「できる男 ペン」なんかで調べると想像よりはるかにそういう特集記事が出てきました。
こういう記事が実にたくさん
ネットでの情報に加え、梅田で色々な文具店をハシゴしながら「これなら欲しいかも!」と思ったボールペンをいくつかピックアップして来たので価格帯別に計9本、紹介したいと思います!
Under 3,000円
ボールペンにこだわりのなかい人にとって「1,000円」という価格は最初の壁だと思います。まずはこの1,000円から3,000円クラスのボールペンから気になる数本をピックアップ。
1. Pilot 「アクロ ドライブ」
本当にたくさんのペンで試筆させてもらいましたが、書いた瞬間「お!」っとなった最初のペンがこれでした!ペン先に近い部分が膨らんでいるからか、重心が低めになっていて、とっても書きやすかったんですよね。
「アクロインキ」と呼ばれる独自開発の油性インクを使用していることが特徴のボールペン。ペン先でのボールの摩擦抵抗を減らすことでスムーズな書き心地を実現している様です。
アクロインキ自体は、こちらの公式ページ内でも紹介されている通り、100円程度のペンでも使うことができるものがあるのでアクロ ドライブでなくてはならないというものではありませんが、その書きやすさはペン自体の力で何倍にも増していると思いました。
細さは0.5/0.7/1.0とありますが、ボクは0.5が好きでした!
しっかりとしたメタル素材で、デザイン性も十分ビジネス用途に対応する洗練されたものだと思います。上の写真はピンクっぽいですが、紺xゴールドがボクの狙い所です。
定価は3,000円(税別)ですが、Amazonでは2,000円ちょっとでゲットできてお求めやすい1本です。
2. LAMY 「tipo」
創業者カール・ヨーゼフ・ラミーの名前がそのままブランド名になっているドイツの会社。おしゃれで特徴的なデザインのペンが多くておしゃれ雑貨屋さんなどでもよく見かけるLAMY。その中でもM66という水性の芯が書き心地よくってアクロドライブとはまた違った次元の「おお!!」が来た1本がこの「tipo」(ティポ)です。
ボディはプラスチック素材とアルミ素材の2種類あって、少しポップなデザインのため、30代がメインのペンとして振り回すにはちょっと可愛すぎるかも知れませんが、もちろん数百円の安物ボールペンとは一目で違いがわかるはずなので”こだわりある大人”と感じてもらえれば全然問題なく主力ペンとして使えるはずです。
定価はプラスチックが1,500円、アルミが1,700円(共に税別)と比較的お求めやすい価格。ちょっとおしゃれなペンを持ってみたいという人には最初の1本にいいかも知れません。
*ただし水性なので水に弱くて、線も太めです。
3. Caran d’Ache 「849」
カランダッシュは90年以上にわたり、スイスの伝統的製造技術に根ざした完璧さへのこだわりと情熱によって、高級筆記具を創り続けているというブランド。
その中でもシンボル的プロダクトと言える「849」は六角形のボディが特徴的で、価格もめちゃくちゃ高価ではないことからおしゃれな雑貨屋さんなどでも目にすることがある1本です。クリップ横にある「SWISS MADE」の文字もいいですよね。
ボクの手には少し細めに感じるところもあるのですが、しかし書き味は思いの外よろしくて、そしてポップな色も多く、なんとなく1本くらい持っていたくなる不思議なペンでした。
通常モデルの定価は3,000円(税別)ですが、限定カラーも多く、例えば日本限定カラーだったり、Paul Smithとのコラボカラーなんかがあって、気に入っちゃうと数本買ってしまう人も多いそうです。
日本限定カラーのルビーレッドとダークグレイ
こちらがPaul Smithカラー
Paul Smithの方なんか、全色セットがあるので全部揃えたい人向けに作っている感がすごいですが、こちらは1本7,000円(税別)なんで、全部セットは8本で56,000円(税別)とまあまあかかってしまいます(笑)。
でもお気に入りの色を見つけた日には、1本は買っちゃってもいいんじゃないかと個人的には思います!
通常盤はAmazonだと2,300円くらいで買えます。
https://www.carandache.co.jp/849-2/
4. Pilot 「フリクションボール2 ビズ」
続いては、筆記具としては致命的な問題点も抱えるものの、シリーズとしては大成功を収める「フリクション」のビジネス使用を意識した、「ビズ」と入るモデル。
アクロドライブに続いてのパイロット商品ですが、”ボールペンなのに消せる”ことで大ヒットしているフリクションの高級バージョンといったペンで、本体がメタルになり、デフォルトのペンも0.38の細身など、しっかりビジネスシーンを意識した作りになっています。
さらに、フリクションといえば、というお尻部分のイレイザーに蓋がついていて一見したらフリクションらしさのないデザインも特徴です。
ただし最初に書いた通り、致命的な問題がこの、”消えること”で、決して消えてはいけない契約書だったり、郵便物の宛先なんかに使用すると大惨事を招きかねないのです。なので、ビジネスの場面によっては、相手に「あ、フリクション」と気づかれるとマイナスのイメージを持たれてしまうことがあるかも知れません。実際知っているバリバリのビジネスマンの中には、「フリクションを常用する人間を信用しない」と言っていた方もいました(笑)。
定価は3,000円(税別)ですが、Amazonだと税込2,000円程度で手に入るので比較的手頃です。
しかし、このスッキリしたメタルの筒の中に黒と赤の二色が収まっているのは実に使い勝手がよく、ボクはまだ持っていませんが、近いうち買いたいなと思っています。
https://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/multi_color/frixionball_2_biz/
Under 7,000円
続いては一気に予算を7,000円まで増やした場合のおすすめ品です。”ちょっといいボールペン”の範疇から飛び出し、”それなりにいいボールペン”を探している人が踏み入れるゾーンです。
5. Pilot 「タイムライン <PAST>」
アクロドライブと同じくアクロインキを使っている、パイロットの「タイムライン」シリーズの最高級ラインの「PAST」。
特徴は上図の通り、2段階に繰り出すペン先にあります。口金が収納されることのメリットを謳っていますが、「珍しいなあ」とは思うものの、この機構がどれほど役に立つかは懐疑的な部分もあります(笑)。
このタイムラインは3つのシリーズに分かれていて、「FUTURE」、「PRESENT」、そして「PAST」と素材の違いによって、それぞれ3,000円、5,000円、7,000円(全て税込定価)と結構価格に開きがあります。
形状はどれも同じなので持ってみた時の太さ具合は変わりませんが、「PAST」はグリップ部分が木材になっていてその感触がなんとも気持ちいい、一目惚れならぬ”一握り惚れ”してしまいそうになる1本なんです。
長時間試筆してみないとこの4,000円差がどれだけ書き心地や疲れ具合に影響するのかわかりませんが、素材の違いは所有欲を満たしますし、”書く”という行為へのモチベーションをあげてくれることは瞬間試し書きで持ち替えただけでも感じました。
なお、Amazonでは5,000円前後でゲットでき、樋口一葉お一人でギリカバーできるかできないかのラインをどう考えるか、の戦いになります。
パイロットサイト
https://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/oil_based/timeline/
6. LAMY 「AL-star」
再びLAMYから”定番”のデザインとなる1本です。
おそらくこのデザインはLAMYで一番知名度があるのではないかと思いますが、ピカピカボディの「アルスター(AL-star)」や、マットなプラスチック感がある「サファリ(Safari)」などがあり、それぞれに万年筆タイプとローラボールタイプがラインナップしています。
おしゃれでデザイン性高いペンですが、ローラーボールは高い方(AL-star)でも定価4,000円(税別)、安い方(Safari)だと3,000円(税別)とお手頃なんです。
書き心地もボクの手にはしっくり来る太さで、さらに指先部分のくぼみがホールド性を高めてくれていて快適。カラー展開も多色あって誰もが1本持っていてもいいかな、と思わせられるだろう逸品です。
欠点は好みの問題ですが、今回紹介の中で唯一キャップタイプなので使うときに少しめんどくさいのと、キャップを紛失する恐れがあることですが、やっぱり1本欲しくなる魅力があります。
Amazonではアルスターの方でも3,000円弱でゲット
LAMYサイト
https://www.lamy.jp/al-star.html
7. Waterman メトロポリタン エッセンシャル
続いてはフランスの人気ブランド、Watermanの「メトロポリタン エッセンシャル」。
ちょっとちゃんとした贈答品としても定番という一本は本当にどの文具店、文具コーナーに行っても進められます。
デザインとしては無駄のない洗練されたイメージの中、お尻部分?が大胆に斜めにカットされた欄に特徴があります。握ってみての重量感は男の手にもしっくりくる感じで好印象。
女性向けに見えるカラーが多くラインナップされる中、上の写真の色、「マットブラックxゴールド」の組み合わせにビビッと来たんですが、フランスブランドだからか、どこかエレガントさを感じるデザインにもジワジワ惹かれました。
適度な重量感で握り心地も良く、書き味も申し分ありません。芯の感じはやや硬めで線は少し細いめに感じます。硬い書き心地が好きなので、書き心地は後に紹介するよく似たデザインのPARKER「SONNET」より好きかも知れません。
定価は8,000円(税別)と10,000円が視野に入るクラスですが、Amazonでは5,000円台で出ていることが多いのでタイムラインと同じくらいの値段で定番の舶来品が手にはいるのはかなり”アリ”に感じます。
ちなみにWatermanは”Paris”と刻印されているのも特徴的で、最初に書いた通り女性が好みそうなデザインやカラーリングも多く、”意識高い系”の働く女性に好まれていそうな印象です。
ウォーターマンサイト
https://www.waterman.com/ja/hemisphere/170-matt-black-ballpoint-pen-gt-3501170920770.html
Over 7,000円
ささ!ボクがこのクラスに手を出したなら、めっちゃ仕事を頑張ったか、宝くじが当たったか、そんなことでもないと持つことはないだろうな、と思う実売7,000円を超える”なかなかいいボールペン”たちを並べてみます!
8. PARKER 「SONNET」
どん!見るからに高級感!
高級筆記具として確固たる地位を築いている「PARKER」(パーカー)は紳士の国、イギリスのブランドです。そのPARKERにあってベストセラーの1本がこの「SONNET」(ソネット)です。
スーツが似合う紳士で、できる男が胸ポケットに挿して置くために作られたんじゃないかというこの1本は”矢羽クリップ”と呼ばれるパーカーの象徴でもある特徴的なクリップが光る逸品です。
先に紹介したWatermanのメトロポリタン・エッセンシャルと似たデザインながら、この矢羽が「あ、パーカー!」と思わせてくれ、違いをアピールします。両社に明確な優劣はないものの、知ってる人にとってはこの矢羽は憧れだったりもするわけで、胸元に矢羽をチラつかせているとそれだけで格好がつくというもの(らしい)です。
重量感については好みの問題ですが、メトロポリタン・エッセンシャルよりやや太めのボディで、握った感じは変わらずしっくりくる感じです。書き心地はメトロポリタン・エッセンシャルよりヌルッとした印象で、個人的にはメトロポリタン・エッセンシャルの方が固くて好きですが、ネットを見ているとパーカーの芯は結構好かれている様です。
PARKERにはもう少し安いモデルが何種類かあって、それらにも矢羽はついているので胸元に矢羽をチラつかせるだけならもう少し少ない投資でもいけるのですが、ソネット以下は全部ノック式なんですよね。一般的にビジネスシーンでノック式はNGとされていますのでここではやっぱりこのソネットが最適な候補になりました。
塗装によってお値段に幅がありますが、ボクが目をつけている「マットブラックxゴールド」は定価12,000円(税別)で、Amazonでは7,000円台で出ていることもあります。定価ベースだとメトロポリタン・エッセンシャルより1.5倍の価格ということになってしまいますが、Amazonでの実売価格だとまあ、似た値段帯とも思えるので、この2本の間で悩む人も多いんじゃないかな?と思いました。
このペンをゲットしました!レビュー記事はこちら!
Parkerサイト
https://www.parkerpen.com/ja-JP/sonnet
9. LAMY 「2000」(4色タイプ)
3本目となるLAMYは、2000という名前がついた1本で、この2000というのは「西暦2000年になっても色褪せないデザイン」というコンセプトからくるもので、その登場は今から50年以上も前の1966年!つまり、34年経っても色褪せないデザインを目指して考えられたものなのです。
ラミーのデザインプロダクト最初の製品でもあり、ラミーデザインの原点を伝える永遠のロングセラーして今でも強い人気を維持するベストセラー品の一つです。
高級なボールペンの特徴として、「ノックでない」ことが挙げられますし、先ほどもビジネスシーンでノック式はNGと紹介しました。しかし、この2000はノック式なんですよね。ただ、優れた構造により「カチッ」という音がしない上に、この洗練されたデザインの中になんと4色詰まっているという実用性も兼ね備えた逸品なのです!!
また、デフォルトではLAMYの芯が入っていますが(当然ですね)、国内で評価の高いアクロインキの替え芯が挿さる(メーカーの推奨や保証外)ことから日本人にはそういう理由でも熱い視線を送られていたりします。
黒い部分は触った感じ木材かと勘違いする様なヘアライン加工が施された樹脂で、見た目の印象より軽く感じるものの、いい感じの太さから握った時に吸い付く様な感覚も覚えるなんとも言えない心地よさがあります。
銀の部分はつや消しヘアライン加工のステンレスで、シルバーxブラックの落ち着いた色合いはもちろんビジネスシーンにマッチします。
個人的には芯をアクロインキに変えた状態で問題なく使えるなら最強の多色ペンだと感じていますが、定価が12,000円とソネットクラス。とはいえ、Amazonでは7,000円を切るものも出ていてアクロインキの替え芯に変装する予算を考えても意外と安く手にはいるのでゲットが視野に入ってしまうんです!
LAMYサイト
このペンをゲットしました!レビュー記事はこちら!
まとめ
さて、初っ端に「一応社長なので」と書いておきながらリアルエグゼクティブが使う数万円クラスのペンではなく、高くても10,000円で収まるレベルのものを紹介しました。しかし、一般的にボールペンといえば数百円という感覚もある中でその10倍以上の予算を出すという世界は、少なくともボクにとっては新しい世界で、まだまだ気軽にホイホイ買える感じではないので紹介記事を書きながら、どれを買おうか悩んでいた感じです(笑)。
これまでも、書き心地のいいペンは感じたことはありましたが、1,000円を超える様なものだと自動的に購入候補からは除外されていました。Dr. グリップが気に入っていたし、最近数年はフリクションを愛用してきまたボクにとっては数千円のペンは少しウキウキするところもあるものの、どちらかというと、上等なものを使うことで精神面からも上を目指そうという気持ちになれたらな、という感じの対象です。
もし今日紹介したものの中からどれかゲットしたら、また紹介記事(レビュー)を載せたいと思います!