車って、見た目のかっこよさだけで買うものじゃないですよね。
「乗り心地」だったり、「ドライブフィーリング」だったり、「安全性能」もそうだし、「積載量」とか、あと、「値段」。
いろいろなことをバランスとか考えた結果の大きな買い物になるわけですが、その中でどうしても出てくるテーマが、「現実的なこと」ではないでしょうか?
以上に燃費が悪いとか、乗れる人数が少ないとか、大きすぎるとか、値段が高すぎるとか。
車選びの時に邪魔をする要素って結構多い気がします。
そんな中、「こまけぇこたぁいいんだよ!!」とドヤ顔でいい放って、買ってしまいたい車って結構あるので今回はそんな「現実的なこと」を無視して買ってしまいたい車たちをまとめてみました!
MAZDA「ロードスター」
どうあがいても1番目に出てくるのはこいつ!
軽量オープンスポーツカーの代名詞、マツダの「ロードスター」(4代目)は、オープンカーならではの爽快感と、ライトウェイトを極めたスポーツカーとしてのドライブフィーリング共に最高レベルの逸品です。
また、4代目のデザインはどの角度から見ても「美しい」しか言えない秀逸なものになっていて、正に非の打ち所のない車だと思います。
ただ、2シーターということから自分1人、もしくはMAXでも2人しか乗れないことや、割り切った荷物スペースは普段の生活の中で課題になってしまいます。
独り身で、基本自分しか乗らないよ、という、「走りを楽しむためだけの趣味の道具」として買う人には問題ないかもしれませんが、例えば2人乗車の場合、ちょっと買い物したものですら置く場所がないという車は「こまけぇこたぁいいんだよ!」と言えるかどうか、なかなか厳しい問題なのです。
キャンバスタイプもハードトップも共に、機内持ち込みサイズのキャリーバッグなら2個入るスペースは確保
乗る楽しみも、目で見る楽しみも、いわゆる”所有欲”を満足させる素晴らしい車だと思います。
公式ページ
Peugeot「RCZ」
ボクの大好きフランス車、プジョー孤高のスポーツカー、「RCZ」。
プジョーといえば、「x0x」(208や308など)という車種名が基本ですが、珍しくその法則に当てはまらないネーミングからも独特のオーラを放つスポーツクーペ。
日本仕様は横幅1,845mmとどっしりとしたサイズで、一応4シーターですが、基本的には2人乗りと考えるべきスタイル。
幅広なことも含め、実物を見たらロードスターと比べて「大っきい!」という印象が強いモデルですが、その独特のオーラからかとにかく写真では感じられない惚れ惚れするかっこよさがあります。
試乗したこともないし、400万円を超えるお値段も含め、「現実的じゃない」車という位置付けになってしまうものの、ロードスターとは違って荷室は結構広く、「使えるじゃないか」と思わせる部分も。
ほぼ走っていることがないため、人とかぶらないし、優越感も感じられます。
コックピットからの景色も含めたかっこよさはロードスターの勝ちですが、ディーラーで初めて見たときの”トキメキ”はロードスターより上だったかもしれません!
この車は現行車種ではありません。
DS「DS3 Cabrio」
続いてもフランス車!
これはプジョー車を見にディーラーに行った際、同グループなのでショールームが隣接していてたまたま目に飛び込んできた車でした。
もともと「シトロエン」のラインナップだったDSシリーズが独立した形でDSブランドが立ち上がっていて、そのコンパクトラインに当たる「DS3」の、屋根が開くタイプがこいつです。
おしゃれやなーと思うのが、まず上面部分がグアーーッと後ろまで空いて、そこからさらにハッチドア部分に当たる後ろ面の半分くらいまでキャンバス地の屋根が降りていく機構です。
オープンカーで捨てさあらなくてはいけない室内空間はある程度得ながらも、オープンカーでしか得られない開放感や爽快感をゲットできる、素敵な設計です。
わーいわーい!
この画像だけで「ワクワク感半端ねぇ」と思うのはボクが根っからのオープン好きだからですかね?
実は初めて所有した車も、屋根部分が約1m開閉するマツダ「デミオ」(2代目)のキャンバストップ版だったんですよねー。上を開けて走ると本当に気持ち良かった!
DS3 Cabrioはさらに開口部分の面積が大きく、よりオープンカーに近い開放感があり、試乗したことはまだありませんが、止まっている状態で座席に座って見てもワクワクするんです。
さらに台数限定ですが、化粧品メーカーの「GIVANCHY」とコラボした女性に訴求したモデルが発売されるなど、色合いとかもツートンカラーでなんか、他にはないおしゃれさが満載なんです。
内装のピンク色は女性の肌に反射したとき一番女性を美しく演出する色としてGIVANCHYが指定
個人的にはホワイトに青い屋根部分のカラーリングがおしゃれだなーと思っていて一目惚れしたわけですが、しかし、実際にハッチドア部分まで帆が降りる兼ね合いでドア開口部がすっごく小さくて、せっかくハッチバックスタイルのサイズがありながら大きな荷物を積むのは向かないなどやっぱりおしゃれさや個性を得る代わりに捨てなければならないことがあります。
スポーツクーペ、2シーターオープンと比べると捨てるものは少ないかもしれませんが、やっぱりある程度の割り切りで得られるおしゃれ感なんだと理解した上で買う車ですね!
公式ページ
Citroen「E‑MEHARI」
続いてもフランス車!そしてPSAグループの「Citroen」(シトロエン)からです!
もう、フランス車に乗りたくて仕方ない人みたいになっちゃってますが、車に求めるものが他の国と違うのか、とにかく「いろんなことを度外視できるなら欲しい車」がフランス車に多い!
この「E-MEHARI」は、去年春頃からフランスで売られている電気自動車です。
コンセプトカーじゃねぇの?と思ってしまうルックスは写真で見ただけなのに一目惚れものです!
残念ながら日本での販売予定は今の所ないようで、まあ、理由はこの奇抜さかなーと思われる方も多そうですが、実はこの車、バッテリーがリース式となっていて、ボクはそれが最大の理由と思っています。
ポップな可愛らしさと、他では見られないユニークさを兼ね備えていて、もし日本で走っていたら、目を引きまくること間違いなしの一台ですが、ブルーソリューションという会社からバッテリーをリース(月79ユーロらしい)しなくては動かないという”度外視”しなくちゃいけないポイントがなかなかヤバい車なんですよね。
もちろん電気自動車なのでプラグインで充電というところはTESLAとかNISSAN LEAFとか、どこの電気自動車とも変わりないのですが、シトロエンがバッテリーを一緒に売ってくれない以上日本での販売はなかなか難しそうです。
フランスでの車体価格は2万5千ユーロくらいなので日本だと300万円台前半くらいの価格設定になりそうなのでシトロエンの車でしかもゼロエミッションという今のトレンド真っ只中の電気自動車としては普通の価格ですし、興味ある人も結構出そうなんですけどね。
写真を見る限りゴツめのSUV的な感じではなく、オープンエアーも楽しめるおしゃれなコンパクトという印象です。でも、なんかすっごい楽しそうでやばいです。
ただ、バッテリーがレンタルなこと以外にも問題点はあって、この車、最高出力が50kWとなかなか貧弱なんです。
1回の充電で200km走行可能という仕様自体はまあこのタイプの車なら許容範囲とは思うものの、パワー不足は乗っていると不満を抱きそうで、やっぱりまだまだコンセプトカーの域を出ない”おもちゃ”なのかもしれません。
「こまけぇこたぁいいんだよ!!」と言ってこれに乗ってるフランス人と友達になりたいものです。
総括
どうやらボクはオープンエアーを感じられる車が大好きな様です(笑)。
最初に所有した車が開くタイプだったし、もうそこは仕方ないんでしょうね〜(笑)。
あと、フランス車が好きなんでしょう(笑)。
車という道具を手に入れるとき、見た目のかっこよさや美しさも大切にしたいですが、やはり運転性能だったり燃費だったり、荷物が載るかどうかなど、「実用的」な部分に目がいくものです。
今回はそんな実用的な部分を無視できるならゲットしてみたいという車をあげてみました!
こういう色々ことを度外視にして買う様な車をスマートに乗れるかっこいい大人に憧れますね!