4年ぶりのワールドカップをより多くの皆さんに楽しんでもらいたくて書き始めた「覚えておくべき選手」シリーズ第二弾!今回は、グループリーグCとDの注目選手を紹介します!
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MoKuJi
グループCの注目選手!
このグループ最大の注目は今大会がおそらくラストになるであろうリオネル・メッシ要するアルゼンチン!そこにメキシコとポーランドがどう挑むのか?そして、サウジアラビアは爪痕を残せるのか?と言う構図です。
- アルゼンチン(13大会連続18回目・優勝2回・FIFAランク3位)
- エクアドル(2大会連続6回目・最高16位・FIFAランク53位)
- セネガル(8大会連続17回目・最高8位・FIFAランク12位)
- オランダ(2大会連続9回目・最高3位・FIFAランク26位)
全チームが前回大会を経験していることから主力にW杯を知るメンバーも多いこのグループですが、やはり実績、ランクともにアルゼンチンが抜けています。そんなグループCで覚えておくべき選手は彼らだ!
1. リオネル・メッシ(アルゼンチン代表・パリサンジェルマン所属)
どう足掻いてもこの選手は外せませんね。個人的にめっちゃ好きな選手ではありませんが、efootballをやっていても使用者は圧倒的に多いし、強い。10年以上所属したバルセロナでは10度のリーグ優勝、4度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇、スペインリーグの歴代最多ゴール記録や7度のバロンドール(世界年間最優秀選手)獲得などなど、ありとあらゆるタイトルを集めまくり現役選手最強の座を欲しいままにしています。
多くのスポーツで背が高く体がでかいことが有利とされますが、サッカーもヘディングなどがあることから背が高いことは利点となります。そんな中で169cmと小柄なメッシは、同国のレジェンド、マラドーナの165cmより少し大きいながらも背が高くなくても世界一になれることを証明し続けてきました。
注目ポイント
そんなスーパースターが唯一手にしていないのがW杯優勝。あらゆるタイトルをかき集めたサッカー人生の集大成として挑む今大会は、彼が35歳であることから最後の挑戦と目されており、悲願達成なるかが今大会最大の注目ポイントの一つとなっています。
2014年大会では4得点をあげ、準優勝まで行くも惜しくもドイツに敗れたメッシが狙うのはもう、W杯優勝しかないでしょう。
もちろんプレイ自体にも注目すべきですが、そこは普段のパリサンジェルマンでも見られるので、とにかくメッシが悲願に届くのかどうかがポイントです。
乱入者にサインを書いてあげてたのに警備員に抑えられるメッシかわいそう
2. ギジェルモ・オチョア(メキシコ代表・クラブ・アメリカ所属)
続いての注目選手はメキシコのレジェンド、オチョア(Guillermo Ochoa)です。37歳のゴールキーパーは、今大会で5度目のW杯出場となるメキシコの絶対的守護神。跡を継ぐ選手が出てこないことはメキシコ代表として問題かもしれませんが、未だ健在な守備力でゴールマウスを守ります。
注目ポイント
昨年開催の東京オリンピックでもオーバーエイジ枠で参加したオチョアは、もう、メキシコのナショナルチームと切り離せない存在です。37歳になった今、メッシと同じく今大会が最後ではないかと言われていますが、まだまだ健在な守備力でどれだけメキシコの最終ラインを守り切るかが最大の注目ポイントです。PK戦とかになれば激アツ展開ですね!
2014年大会ブラジル戦の神セーブたち
3. ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド代表・西バルセロナ所属)
今年ドイツリーグの絶対王者、バイエルン・ミュンヘン(リーグ10連覇中)から、スペインリーグのバルセロナに移籍したレヴァンドフスキ(Lewandowski)は、一言で言えば、「決定力の鬼」です。
ドルトムント(ドイツ1部の強豪)時代には元日本代表の香川真司とも良い連携を築いた時代を含め4シーズンで74得点と得点量産を開始。2014年にバイエルンに移籍後は、8シーズンで350ゴール、ブンデスリーガのシーズン最多得点記録となる41得点を記録し、ポーランド代表の歴代最多得点記録も保有しています(74得点)。
新天地でも大活躍
チームも10連覇、自身も確固たるポジションを得て、楽しくなくなったのか、2022年夏からFCバルセロナに移籍したレヴァンドフスキは、スペインリーグ初挑戦となる中でしっかり結果を残しています。CLのグループリーグではハットトリックも達成し、ストライカーとしての役割をしっかりこなしているのがさすがとしか言えません。34歳となる今も衰えぬ得点能力にこんごバルサでどれだけ点を取っていくのか関心の対象です。
注目ポイント
そんなレヴァンドフスキの注目ポイントは、最強の部類に入るクラブチームでの大活躍の実績をナショナルチームでどれくらい発揮できるかでしょう。ポーランドは世界ランキングでは26位と日本と同じくらいで強豪とは言えません。アルゼンチン、メキシコの南米勢に、国として食い込んでいくのにレヴァンドフスキのストライカー能力がどこまで貢献できるか?そして、得点王争いに関われるのか?に大注目です。
ちなみに、ケインのイングランドは5位、メッシのアルゼンチンは3位、ムバッペのフランスは4位、ネイマールのフランスが1位、C. ロナウドのポルトガルも9位と、サッカーファンならずとも知っている大エースたちの母国は軒並み優勝候補クラスです。個の力で強豪国を負かせるか、レヴァンドフスキの活躍に注目しましょう!
バルサでのゴール集
レヴァンドフスキか、ケインか?
グループDの注目選手!
グループDは世界ランク4位でアルゼンチンと同じく優勝2回の競合、フランスが入るグループ。実質的に2位争いとなるこのグループですが、果たして番狂わせはあるのか?
- フランス(7大会連続16回目・優勝2回・FIFAランク4位)
- 豪州(5大会連続6回目・最高16位・FIFAランク39位)
- デンマーク(2大会連続6回目・最高8位・FIFAランク10位)
- チュニジア(2大会連続6回目・グループリーグ突破経験なし・FIFAランク30位)
グループCと同じく全チームが前回大会を経験していますが、1位通過が妥当なフランスに次いで2位を狙う3チームの中でやはりデンマーク優位か?と言う下馬票がどう覆るのか?グループリーグ突破経験のないチュニジアが台風の目になると面白そうです。
1. キリアン・ムバッペ(フランス代表・パリサンジェルマン所属)
メッシと同じ勢いで絶対覚えておかなければならないのがムバッペです。通ぶる人は、「エンバペ」とも呼ぶフランスの至宝は、1998年、2018年(前回大会)に続く3度目の優勝に導くことができるのか?
チームは世界ランキングでは4位と優勝候補となる強さを維持しており、ラファエル・ヴァラン、リュカ・エルナンデス、キンペンベなどのDFラインから、エンゴロ・カンテ、チュアメニ、ポール・ポグバらのMF、そして、キングスレイ・コマン、グリーズマン、ベンゼマらタレント揃いのFWと優勝候補レベルのチームが2チーム作れそうなくらい有力選手揃い。
注目ポイント
そんな中でレアルのベンゼマと共にどれだけの得点を稼ぐのか、それが今大会においてのムバッペを見る上でのポイントでしょう。
W杯の歴代得点王を見ると、優勝国から出ることの方が少なく、2002年のロナウド(ブラジル)を除くと、1978年以降はずっと5得点か6得点で得点王になっています。この数字はムバッペなら現実的なところですので、今大会の注目ポイントとして、ムバッペが得点王を取るのかどうかが注目ポイントとなります。
直近6大会の得点王
- 2018年: ハリー・ケイン(6得点・イングランド)
- 2014年: ハメス・ロドリゲス(6得点・コロンビア)
- 2010年: スナイデル、ビジャ、フォルラン、ミュラー(5得点)
- 2006年: ミロスラフ・クローゼ(5得点・ドイツ)
- 2002年: ロナウド(8得点・ブラジル)
- 1998年: ダボール・シュケル(6得点・クロアチア)
圧倒的なフィジカルの強さと決定力…!
2. カルム・ベンゼマ(フランス代表・西レアル・マドリード所属)
同じくフランス代表のカリム・ベンゼマは圧倒的な存在感でゲームを支配するFWです。2009年から銀河系軍団、レアル・マドリード(スペイン・リーガエスパニョーラ)でプレイする34歳はなんとW杯決勝の日が誕生日!これはなんとか決勝に残ってもらいたいと思わせますよね!180cmを超える体でありながら軽やかな動きを見せることもありつつも、やっぱりパワーで勝負というようなプレイも飛び出るなど、いわゆる万能型ストライカー。
買春問題や恐喝で警察のお世話になったり、スピード違反で免停になるなど私生活でのワイルドさもありながらも世界最高のチームの一つで長きにわたってプレイするスーパースター。私生活面の問題点で嫌うファンもいるものの、円熟期を迎えたストライカーは注目せざるを得ません!
注目ポイント
やはり、ムバッペとグリーズマンというスターと組む最前線でどれだけの得点を重ねるかです。先述の素行問題もあって5年以上代表から追放されていたため、2014年南アフリカ大会、2018年ロシア大会には出場していません。クラブチームでサッカーを観る習慣のない人は、だから、「ベンゼマ?だれ?」ってなるかも知れませんね。
レアルでのプレイや今大会の予選を観る限り、得点王候補筆頭と言える34歳。素行面での残念さはあるものの、同国レジェンド、ジダンみたいにならないことだけ祈りながら、決勝でのゴールを期待します。
3. カスパー・シュマイケル(デンマーク代表・仏ニース所属)
大会時36歳になるGKは、お父さんも代表選手だった二代に渡るデンマークの守護神。2011年から昨シーズンまで過ごしたレスター・シティを去り、今季からフランスリーグ、ニースで活躍しています。W杯には2018年大会に出場しPKを止めるなど大活躍。ベスト8を決めた試合ではMOM(試合の最優秀選手)に選出されています。
注目ポイント
プレイスタイルとして一般的に言われるのが、その安定感です。フランスに次ぐ2位を狙っていく立ち位置のデンマークは、失点を防ぎたい思いが強いはずですが、そこにこの安定感ある守護神は心強い。2018年大会でPKを止めるなど、大舞台でも安定感あるプレイが見どころではないでしょうか。
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