先の「Museum of Flight」紹介記事で別記事紹介とした、NASAの宇宙飛行士訓練用に使われていたスペースシャトルモックを体験・見学できるツアー、「Shuttle Trainer Tours」(シャトル・トレーナーズ・ツアーズ)をご紹介します!
航空博物館本体の記事:
【全175機の展示】西海岸最大の航空博物館、「Museum of Flight」を初体験!
NASA宇宙飛行士訓練用モックアップ見学ツアー
NASAの宇宙飛行士が実際に宇宙に出るまでに行う訓練は相当だと思いますが、それは地球上とは勝手が全く違う世界で生き抜き、ミッションを成し遂げるためです。
そんな訓練に実際使われた、スペースシャトル実機とほぼ同じ装備を持つモックアップが「Museum of Flight」にはあり、1人$30となかなか高級ではありますが、その内部を見学できるツアーがあったので、体験してきました!
ツアーは最大6人までで、30分の間専門のガイドによる案内と、質疑応答など。中が狭いので1ツアーの最大参加人数が少なく、費用はこういう理由もあって高めなのかも知れませんね。
ツアーでは、貴重な財産でもある同モックアップを保存するため、いくつかの制約が与えられており、それに対する同意と、狭い機材内で怪我をしても訴えませんというアメリカではよくあるお約束を合わせた同意書にサインすることで参加できます。
入り口を含め、内部が狭いため、体の大きさにも制約はあり、歩きにくい履物は禁止。さらに、こう行ったカバーをつけて初めて中に入れます。
入り口はこんな感じで上手に足から入らなければなかなか入るのが難しい筒状になっていて、最初に習うのは入り方でした。
内部に入るとこんな感じ。ここは、コックピットから見ると真下部分。小さいロッカーの様なボックスが並びます。
こちらはトイレ。無重力状態での用の足し方などは興味深い話でした。
トイレットペーパーやなんかは地上と同じ様に揃っています。一度無重力で用を足してみたいものです。
入って右手にあるこの筒。入れませんが宇宙空間でふわふわ浮かびながら隣のモジュールに移動する宇宙での活動シーンが目に浮かびます。
奥にある布は、”ベッド”。宇宙空間は無重力なのでふわふわ浮いてしまうのを防ぐために寝袋の様な形で寝るそうです。
コックピット部分。全くもって意味がわかりませんし、今の最新の宇宙船だとこういう部分もアップデートされているのか、はたまたこういう部分は逆に維持されているのかわかりませんが、本当にボタンが多い!
コックピットで前方を見た場合、後ろ側にある窓はスペースシャトルの後方を見られるわけですが、ロボットアームとか、他の機種とドッキングしたりする時に動かす機器が見える様になっています。
こんな感じの風景です。詳しくはわかりませんが、宇宙空間で求められる精密な操作ができる技術もここで訓練されていたのでしょうか。
感想
と、こんな感じでやっぱり$30払うだけのツアーです。やっぱり生で見た人にしか伝わらないことも多い様に感じました。
とても狭い室内で、たくさんの情報が並べられ、正直全部を覚えておくのは大変でした。
なのでレビュー内容も薄くなってしまいましたが、なんとなーくでも伝われば幸いです。
正直、$30の価値があるか?と問われると「微妙」と言わざるを得ませんでしたが、宇宙や宇宙船、スペースシャトルの歴史、宇宙飛行士の現実などに興味のある人だったらその価値を感じられるかも知れません。
この博物館自体に入るのにすでに$20以上払っているので合計で$50以上を払う前提でオススメはしにくいですが、この記事を読んで興味を持っていただいた方がいらしたら書いた甲斐があるというもので、幸いです。
Museum of Flight
Location: 9404 E Marginal Way S, Seattle, WA 98108
Phone #: 206-764-5720
URL: museumofflight.org