前に「iPhone 7」用に格安ながらハイクオリティなBluetoothイヤホンとして、SoundPEATSというブランドが出している人気モデル、「Q12」についてレビューしたことがありますが、その記事でイヤーピースを変えるとさらに音が良くなることを書きました。
同記事内でボクは「コンプライ」という低反発タイプのイヤーピースが評価が高いことを紹介したのですが、3セット(6ピース)で3,000円近くするお値段が少しネックかなーと思っていました。
なんせ、Q12最大のポイントは2,000円前後で買えるというそのコスパにあるからです。
しかしながら、もともとついているイヤーピースは絶対変えた方がいいというのがボクの考えでもあるため、実際ボクがコンプライを買って比較レビューをしようかなーと考えていたところ、100円ショップのセリアにて「低反発イヤーピース」というまんまなネーミングの商品を発見!
早速試してみたのでレビューしたいと思います。
低反発イヤーピース
シンプルなケースに2個入り。
SとかMとかいったサイズ展開はなさそうで、外径10.5mmのワンサイズ。
コンプライはMサイズで外径12.45 mm、Sの方で10.67 mmということなので、サイズ的にはコンプライのSサイズ相当ということになります。
イヤーピースを外した本体と奥にあるのがすでに変装して使っていたSONYの「ノイズアイソレーションイヤーピース」(Sサイズ)、手前が100円の低反発イヤーピースです。
SONYの物と比べてみると、パッと見、開口部の直径が倍以上違うのが目立ちます。
低反発タイプのメリット
その名の通り、ぐにゃっと潰れ、しばらく潰れた形状が維持されるのが低反発タイプの特徴です。
この恩恵でより耳穴にフィットします。
(出展:コンプライ公式)
コンプライ公式サイトで紹介されている図解の通り、シリコンタイプでは耳穴に隙間ができてしまいますが、低反発タイプだとここにフィットし、密着、隙間ができないという理論です。
コンプライ™フォームのイヤホンチップは、独自の伸縮素材「低反発ポリウレタン」を採用することで、どんな耳にも優しくぴったりフィット。音漏れやズレによる音質の低下や耳の痛みを大幅に軽減します。
(コンプライ公式)
確かに、シリコンタイプは長時間つけていると耳が痛くなってくる時があります。これは反発する力によるものなノアもしれません。隙間を減らすことで音楽以外の雑音を防ぎ、耳の疲れ、痛みも改善してくれるという考えの様です。
低反発タイプのデメリット
と、低反発推しのコンプライ公式サイトでは強く発信されていませんが、もちろんいいことばかりでもありません。
デメリットとしては、
- 低反発素材の特性として、2〜3ヶ月しか保たない
- 遮音性が高いと車などの危険対象の音も聞こえなくなり危ない
- 高音が弱くなる場合がある
- シリコンタイプより高い
この辺が挙げられます。
ボクは特に上の二つが気になるのですが、低反発素材の特質上、冬場で3ヶ月、夏場だと2ヶ月くらいでヘタってしまい、使えなくなるということは知っておく必要があります。
3個セットとかで売っているのはこのためで、1ペアで1,000円前後という高価なものなのに短いと2ヶ月しか使えないのは多くの人に悩ましい問題だと思います。
あと、いやほんとの相性によるみたいですが、低音が好評(後述)な低反発タイプは、逆に高音が失われるケースが少なくないそうで、低音厨なら大丈夫でしょうけど、綺麗な高音が好きという人にはマイナスポイントです。
あと、遮音性が高いということは、外で使っている時など、近づく車の音が聞こえなかったり、身に迫る危険を中心とした周りの音が聞こえなくなってしまうという点も理解して利用しなくてはいけません。自転車で使うとか、自殺行為に近いです。
100円で飛躍的にレベルアップするサウンド
そんなメリットとデメリットを理解した上で、実際に装着、視聴してみました。
サイズ感はQ12との組み合わせでは全く違和感ありませんね。元からこれがセットだったかの様なしっくり具合!
クロースアップでも全く違和感なし!まあ、仮に違和感あったとしても耳に入れてしまう部分ですし、誰にみられるわけでもないんですけどね(笑)。
サウンド比較
今回の比較対象は、デフォルトのシリコンタイプ、SONYのノイズアイソレーション、100円の低反発タイプの3種。
それぞれの評価を簡単にまとめると、
- デフォルトは全領域で「弱い」、音が安っぽく感じてしまう
- SONYはイヤホン自体が2,000円ということを忘れさせる飛躍的な良音化を実現
- 低反発タイプはSONYの物よりさらにメリハリある音になり、低音が綺麗に抜ける様になる
こんな感じです。
SONYのノイズアイソレーションもシリコンタイプながら優秀のイヤーピースと思っていて、もし元々ついているイヤーピースで満足しているQ12ユーザーがいらっしゃるなら、一度騙されたと思って買い換えて欲しいと思うくらい、2,000円前後で買えるBluetoothタイプのイヤホンから出てくる音とは思えない良音に変えてくれますとてもいいイヤーピースです。
これは恐らくシリコンだけでなく内部に入れられた低反発ウレタンフォームがいい影響を与えているからだと思うのですが、実はこのイヤーピースはすでにディスコンになっているんですよね。現在SONYが販売するイヤーピースに低反発ウレタンフォーム入りのタイプは見当たらないので、無しの方がいいというSONYの判断があったのでしょうか?
気になる方は、Amazonでまだ売っていたので早めにどうぞ。
低音が綺麗に抜ける
そんなお気に入りのノイズアイソレーションと比べて最初に思ったのが「低音がイイね!」というものでした。
ボクはどちらかというと低音厨なので、これはGOOD。
フィット感も良好
コンプライを試したことがないので低反発タイプの本気がこれなのか、より良いフィット感があるのかわかりませんが、フィット感も良好。
このレビューのために5時間くらいはぶっ続けでつけ続けています(執筆中の今も)が、全然痛くならない。疲れない。
雑音を消し去る
そして周りの音が消える。
ウチのオフィスは1階でそこそこ車が通る道に面していますが、車の音に気づかないくらい音は消えます。
まとめ
- Q12は安いがデフォルトイヤーピースでは本領は発揮できていない
- イヤーピースに1,000円も出すのは本質からズレるかも
- 100均で買える低反発イヤーピースでも飛躍的に良音になることが判明
音の好みはそれぞれです。
本当にこだわる方はそもそも2,000円のこのモデルは買わないかもしれませんのでユーザーはあまりこだわらない人だったり、もっとイイ音があるといことを知らない人かもしれません。
しかし、たった100円(プラス税)で実現できる音質向上の世界があるということです!
結論、
低反発ウレタンフォームがなくなっただけに見えるSONY ハイブリッドイヤーピースが400円くらいなことを考えても、低反発タイプがしっくりくるという人ならコスパでこの100円低反発イヤーピースが”買い”だと思います。
今度機会があったらeイヤホンかどこかでコンプライや新しいSONYのイヤーピースも試してレビューできたらなと思います!