先月、長年使ってきたPENTAXからSONYへとマウント移行を果たしたボクですが、マウント移行すると、これまで使ってきたレンズが(マウントアダプター抜きでは)使えなくなります。
まずは3本、必須と思っている、且つ、今キャッシュバックがあるレンズを購入してみました。最初っから3本もレンズを買うと一気にお金が吹っ飛ぶわけですが、昨日、さらに2本レンズを追加したのでファーストインプレッションだけ書いておこうと思います。
MoKuJi
SONY Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
正式名称長いですねぇ(笑)。
SONYの純正レンズ扱いですが、ZEISSブランドを背負うシリーズで、SONYの中では「G Masterシリーズ」、「Gシリーズ」に次ぐ高級シリーズのレンズになります。
フルサイズミラーレス用のレンズラインナップがキヤノン、ニコンに比べて圧倒的に充実しているSONYで菅、この16-35mmをカバーするF4通しレンズはいわゆる”小三元”を構成するレンズとなっており、”大三元”レンズとして16-35mmは同じで、F2.8通しのGマスターレンズも売られています。もちろん、でっかくて、重くて、高い!
Zeisssのロゴがひかります
今回この超広角寄りのズームレンズを導入したことでボクの”小三元”が揃った形です。
16-35mm, 24-70mmは共にZEISSブランドのもの、そして70-200mm F4のGレンズです。
16mmから200mmまでをF4通しでカバーできるレンズ群を手に入れました。
ただし、超広角ズームですが、フィルター径は72mmなのでましです(77mmが多いイメージ)。70-200mmF4も同じ径なのでフィルター使い回しやすいです。
スナップ作例:昼間
スナップなんでほんと動作確認程度の作例ですみません。
全てJpeg撮って出し、カメラの設定はデフォルトです。
ここまでが全て16mm。絞りは開放(F4)。同じ場所から望遠側に動かしていきます。
24mm。明らかに狭くなった感じがします。超広角を使うまでは24mmでも割と入るイメージなんですが、不思議です。
35mm、望遠端ですね。昔のコンデジは広角でこれくらいだったですね〜。
スナップ作例:夜間
広角のパースペクティブを簡単に感じられるのが角ばった建物なので、ライトアップされた建物を写してみました。
流石にノイズが目立ちますが、パースペクティブは広角16mmのダイナミックさをよく伝えられているかなと思います。ダイナミックレンジも撮って出しという中で割と良いのではないかと。
同じあたりで35mmで撮るとこうなります。全く違った画になりますね。もちろん人間の目に見えている様子はこちらの方が近い。
一般の二階建て物件も広角(16mm)で撮るとワイルドですね。
でも、例えばこういう感じの画はあまり広角すぎない方がちゃんと伝えられると思うので約2倍の倍率ですが、35mmまでカバーしてくれていることの意味(意義)は強いと思います。
日中のショットでも花を捉えていたので同じく撮ってみましたが、結構寄れます(一番手前の花にはピン来てませんが、こいつとお鼻がこっつんこなくらい近づいている)
SONY FE 85mm F1.8
FEレンズ群で2本目の単焦点にして初めての”無印”レンズです。
無印とは、ZeissやGなどのブランドを纏わないレンズということですが、SONYの純正レンズではあり、質は並以上です。ただ、高級な作りではなく、例えば50mmF1.8などは撒き餌レンズという部類になるレンズで、値段の安さがイメージの先攻するところにあります。
ただし、この85mm F1.8はすこぶる評価の高いレンズで、コスパという意味ではとってもよいと評判なのです。
85mmといえばF1.4のレンズが各社からポートレートにいい画角としてラインナップされていて、キヤノンではLレンズにF1.2というさらに明るい大口径レンズも人気です。
そこにきて逆にF1.4より少し暗くなるF1.8のラインナップとなるわけですが、侮るなかれ、本当によく写ること、すでに確認しましたよ。SONY純正には84mm F1.4もあって、そいつはさらにキレッキレでよく写るようですが、軽さや値段の安さ(50,000円代前半)でこいつは満足させてくれるレンズであること間違いなしですよ。
初めての無印と言いましたが、16-35mmの紹介写真に載せているキャリングポーチみたいなものがこのレンズには付きません。これまで5本レンズを買っていますが、付いていない初のレンズです。多分無印は全部付かないんでしょう。
スナップ作例:昼間
同じく全てJpeg撮って出し。ただし絞りはF1.8かF2.0です。カメラ設定は全てデフォルト。
85mm、結構好きかも、って撮りながら思いました。
今まで50mmと55mmのオールドレンズで遊ぶこと多かったんですが、APS-Cで使っていたため、画角は実質75mm/82.5mmだったことを思い出しました。
それ以上の単焦点は90mmのマクロしか持っていなくて、ポトレにはいい画角と思っていましたが、スナップに換算135mmは狭すぎたのでスナップではここまでくらいかなーと思いつつ、これからこの無印85mmが主役になる予感も感じつつ歩きました。
ボケが完全な円形でなく、いわゆるレノン型と(特に周辺部)みなさん言いますが、そんなこまけえこと気にしません(笑)。
さっきの16-35mmをとったのと同じところからの一枚。
16mmと比べてこんなことになるのですよ〜。レンズ交換式カメラで撮る楽しさですよね〜。
スナップ作例:夜間
続いて夜の撮影。
実は時系列は逆となります。夜にレンズ買ってきて、速攻その日の夜間に試し撮りしたからですね(笑)。
Sシリーズでなくても好感度(暗所撮影)に強いα7IIIですから適当にスナップ感覚で撮っても著しく失敗することは少なそうです。
やっぱり後ろのボケは外に行くほどレモン型になるけど、50,000円ちょいのレンズの描写としては満足ですよね。
手持ちのレンズ群でこの画角が撮れるのは「FE 70-200mm F4 G」ですが、巨砲を抱えて歩くスナップ散歩はあり得ないので、こういう切り抜きは85mmが楽しいです。アスファルトの質感とか、緩やかなボケとか。道だけなのに美しい。
ちょっと色にじみがあるのかも知れませんが、マンホールも鉄の質感とウエットな質感がしっかり再現されています。
まとめ
ということで、これでズームが”小三元”、55mmと85mmという単焦点(ともにF1.8)の5本のレンズが揃いました。
キヤノンRFマウントは現時点で4本の(とても高い)レンズしか存在しておらず、ニコンZマウントも6本、ともに小三元も大三元も揃えられないラインナップとなっています。
RFレンズ
それに対して、SONY FEマウントは、25本以上のミラーレスフルサイズ対応レンズ群があって、もちろん大三元も小三元もお金さえあれば揃います。その他、マクロだったり大砲望遠レンズだったり、レンズ交換式カメラを存分に楽しめます。
キヤノン、ニコンは既存のレフ機ユーザーからの乗り換えがメインなのでしょう。マントアダプターに力を入れている様子もあり、多くの購入者はマウントアダプターを介してレフ機用のレンズを使っていると思われます。レフ機のレンズ群で勝負するならSONYより豊富になります。
ただ、キヤノンでもニコンでもないPENTAX出身のボクは資産をいちから築くことになります。ので、最初に豊富な対応レンズがあることは魅力でした。その功罪というか、悪い作用として、「あるから買っちゃう」現象が起きていて、マウント乗り換えから二ヶ月も経たないうちに60万以上投資してしまったわけで、いいことなんだけど、やばいなーって思うことでもありますね(笑)。
一応これで一旦打ち止めと(今は)思っているのでこれからこの5本のレンズでバリバリ撮りまくって、作品作りとか、今年は何年かぶりのフォトコン応募も始めようと思うので興味ある方は気にしていててください!(本業があるのでどれだけできるかはわかりませんが!)