1995年に起こった「阪神大震災」は、日本に住む全ての人に改めて日本が地震大国であることを知らしめました。
まさか、高速道路が倒れるなんて…。
100年続いた壁を蹴破られる以上の衝撃…あれから22年。
美しく蘇った神戸の街を見ると「完全復興」の4文字がちらつくものの、その傷跡は目に見えるよりもはるかに深く、復興の道は未だ続いています。
しかし、22年という月日がうっかりしているとあの恐怖を、自然の力を、忘れさせてしまいます。
阪神大震災を含め、「東日本大震災」、昨年の「熊本地震」とその後も日本を襲い続ける地震。
日本に住む以上決して忘れてはいけないことがあります。
今日は、ボクなりに考える地震への「備え」について語りたいと思います。
MoKuJi
Be prepared!〜備えよ常に!〜
今でも記憶に新しいあの惨状。昨日見ていた景色を一瞬にして変えた大震災。
阪神大震災直後、おそらく日本で初めて「カウンセリング」だったり、「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)だったりという言葉が世に広まりました。
「耐震〇〇」という言葉もそう。
多くの人が家具をチェックし、住居の耐震精度にも目を向けていました。少なくとも震災後数年は。
「Be prepared」(備えよ常に)とはボーイスカウトのモットーで、いついかなる時に何が起ころうとも対応できる準備をしておくことを意識づけています。”準備”とは、心の準備もそうだし、身体的なこと、肉体の練磨や技術の向上、そして道具についてもです。
最近では皆スマホのお供にモバイルバッテリーを持ち歩いていますが、これも「備え」ですよね?
”もしも”電池がなくなって、充電する時間や設備がなくても給電できる様に、という備えです。
震災は「いつ」、「どこで」、「どの様な形で」起こるかわかりません。
少なくとも関西では22年間、阪神大震災規模の地震は起こっていません。つまり今21歳以下の人は経験もしていないわけで、その”もしも”に対する「備えなければ」という想いよりも、「自分にはまあ起こらないだろう」という気持ちの方が強いかもしれません。
でも、
だからこそ備える必要があるのです。
地震は”もしも”ではなく”いつか必ず起こる”からです。
何を備えればいいのか?
前置きが(いつも通り)長くなりましたが、本題です。
では、その”もしも”に対して何を備えておけばいいのか?
備えるものは大きく分けて3つ。
- 心の準備とお勉強
- 住まいの補強
- 防災グッズGET
Googleで「防災」と検索窓に入力すると、2つ目の候補に「防災グッズ リスト」と出てくることから有事に備えようという人がそれなりにいる気配は感じます。しかし、どれだけ優れた防災グッズを備えていても、それだけで生き抜けるほど自然災害はフレンドリーではありません。
今、災害に見舞われていない平穏なうちにできることの一つが「心の準備とお勉強」です。
そう、”もしも”がいざ起こった時に、冷静かつ的確に判断、行動できるためにトレーニングしておくのです。
それに合わせて、住んでいる環境を整え、そして、防災グッズを用意することで「備えよ常に」を実現できるのです。
それではまずは、心の準備とお勉強について。
心の準備とお勉強を!知ること=生き残ること!
「正常性バイアス」という人間心理をご存知でしょうか?じっくり考えるとじわじわ、本気で怖くなります。
正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、英: Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種。 社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。
(from Wikipedia)
この解説じゃ分かりにくいかもですが、最近の出来事を例に出すと、2014年に韓国で起きた「セウォル号沈没事故」に際して、子供達がはしゃぎながら「これやばくない?(笑)」的なノリで動画を配信していた映像を覚えていないでしょうか?
自然災害や火事、事故・事件等の犯罪などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。
(from Wikipedia)
つまり、「自分に限って精神」とも言える心(脳)の機能が人には備わっていて、これは日常生活において過度なストレスを受けてしまわないためのものでもあり、普段はむしろ人間を守っているのですが、災害や事件に遭った際に怖い作用を引き起こしてしまうんです!
目の前に身の危険を感じるはずの光景が広がっていてもそれを”もしも”の事態と認識するまでに相当な時間を要し、場合によってはそれが「死」や大きな損害に繋がるのです。
セウォル号に乗っていた若者たちは、「”まさか”この船が沈むなんてね(笑)」と思い込んでいたため逃げ遅れ、多くがその尊い命を落としました。
2001年の「ニューヨーク同時多発テロ」に際しても”航空機がビルに突っ込む”という光景を目の当たりにしながらも、自分のいるそのビルが倒壊するなんて、”まさか”と思い込み、すぐに脱出しようとしなかった人が多数いたそうです。なんなら「仕事しなきゃ」と。
外からビルを見ていた第三者からすれば、1秒でも早く脱出しなくては!と思うものですが、人の心理というのはそうならない様に作られているみたいなのです。
実に怖い。
SNSが発展した後に起こった2011年の東日本大震災では多くの人が正常性バイアスを擬似的に体験しました。
ツイッターでの実況です。
「今水が2階まできたみたい、すごい」→「でもこのビルは3階建てだから平気だよね」→「待って、3階まできそうかも…」→「もしかしたら死ぬかもしれない」→ツイート途切れ。
こんな被災者によるツイートをライブで追った人は少なくなかったハズ。
同様のツイートは他にも何件もあり、最初はそれこそ”ツイートしている余裕がある”んですから、「”まさか”自分が死ぬなんて思っていない」人たちが投稿を続けていました。
しかし、次第にツイート内容が危機感に覆われていく様が世界に向けて発信され続ける結果となり、それを見ていた人たちは正常性バイアスの怖さを間接的に知ったのではないでしょうか。
本当に怖い。
これらの例でも分かる通り、平常の中にいる人にはわかりにくいと思いますが、事故や事件災害などの有事に直面した時に起こる心理作用の影響はいざという場面で人を死に向かわせかねません。
そういう場面で「最短で」、「最適な行動ができる」様にするには防災への意識を高め、その時が来たら実際に行動に移せる術を身につける必要があるわけです。
これらは図書や防災マニュアルを読んだり、セミナーに参加したり、関連動画で勉強することもできますし、避難訓練だったり、家族と同居の人なら家族間で”いざ”という時の動きについて定期的にディスカッションの機会を持つなど普段から習慣的に意識づけ、勉強しておくことで身につけられるでしょう。
本当に、
いざその場に立った時にしかわからないからこそシミュレーションし、条件反射的に適切な対応へと動き出せる様にすることが大災害(事故・事件)から生き残る術なのです。
自宅下の地盤だったり、避難ルートを確認するのは当然ですが、被災時の初動から実際に避難場所まで移動してみる自主避難訓練の実行。足腰が弱かったり、幼少の子供など身近な人への対策。
考え、準備することはたくさんあるのです。
続いては住まいの補強です。
家具や家電を固定・補強しましょう
- Q「家具の下敷きになって死にたいですか?」
- A「絶対嫌です」
そうです、家具に敷かれて死ぬとか、誰も嬉しくない。
下敷きになりたくなかったら、家具、家電を補強しましょう。
家具補強に関しては政府が丁寧な情報を提供してくれています。
内閣府発行防災お役立ち情報
2013年に作られたものの様ですが、なかなか豊富な情報が詰まっています。
家具を補強する方法は主に3通り。
- ボルトで壁にくっつけてしまう
- 突っ張り棒で踏ん張らせる
- 粘着マットでズレ防止
これらを家具、家電の種類、設置場所などの条件と組み合わせて補強、震災対策します。
1. ボルトで壁にくっつけてしまう
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色々な家具、家電について補強法が図解されていますが、多くの有識者が一番いいというのはやっぱりボルト(ねじ)での壁への固定です。
見栄えは悪くなるし、模様替えの時困るし、賃貸だと簡単でもありませんが、これが一番の様です。
2. 突っ張り棒で踏ん張らせる
賃貸に住んでいるとか、壁が硬すぎるとか、頻繁に家具のレイアウトを変えるなどの理由からボルト固定ができない場合の第二策が「突っ張り棒」です。
家具と天井との隙間を埋めることで転倒を防止します。
色々なサイズが売られているので手持ちの家具に合わせてぴったりなものが選びやすいことや、設置が手軽なのが利点ですが、落とし穴も!
天井が柔らかい素材でできた家の場合、揺れの中でたわみ、突っ張れなくなってしまうため棒が外れてしまうのです。
対策としては、次項目の「粘着マット」を併用することです。
粘着マットを上下面に挟み込むことで踏ん張りレベルを向上。実験では確実に”粘れる”度合いが上がっています。
ちなみに突っ張り棒はできるだけ壁側につけること。壁から離れた側で突っ張らせても効果は激減しますので注意です。
3. 粘着マットでズレ防止
この図では「壁面との固定」に準ずる方法と併用になっていますが、テレビの台座下に粘着マットを敷く方法は結構有名になっていますよね。
ボクもパソコンや薄型テレビをはじめ、色々なものに使っていますが、100円均一で購入のものでもかなりの効果を感じます。揺れにより滑ってズレて、落ちる、倒れるということが防げる優れもの。
ボルト固定よりも簡単ですし、そこ面に挟まっているだけなので基本的に目に入らず家具、家電のデザイン性にも影響しません。
死ぬ様な震災じゃなくても、数十万する効果なテレビが倒れておじゃんになるのは悲しいですから、こういう対策も大事。
他にも、見栄えは悪くなりますが、本棚にはストラップを巻いて落ちてくるのを防止したり、戸棚の扉も取手に紐を巻いたり、最悪テープで貼るなど開いてしまわない様にといった対策で物の落下を防止できます。
これ以外にも多様な対策がありますし、そもそも持ち家なら耐震リノベを施すこともおすすめ。あなたの家がどれくらい地震に対応できるのかを測る「耐震診断」は各自治体が補助を出しているので積極的に診断を受けるのも大事です。
日本耐震診断協会
持ち家でも借家でも、自身が住む家の構造や特質を理解し、家具の配置や補強について色々考えて損はありません。
防災グッズは何を用意すればいい?
3つ目の準備は、「防災グッズ」ゲットです。
この項目について考えていた時行き着いたのが、「四次元ポケット欲しいなー」というものでした。
そうじゃなくても欲しい人がほとんどだと思いますが、非常事態に持って出たいものが多すぎるのに対し、機動力(身軽さ)も重要という相反する課題を四次元ポケットは楽勝でクリアしてくれるからです。
例えばお水。
水道が機能しなくなった場合、「乾き」は怖い実害の一つですが、1リットルの水は1kgな訳で、何リットルも持って地震直撃後の街を移動することは現実的ではありません。
防災グッズを検索してみると立派な”全部入り”バッグから、”最低限”っぽいものまで色々なパターンが出てきます。一体どれをゲットするのが正解なのか悩みますよね。
東日本大震災以前は、防災バッグに入れる食料としては3日分という目安が一般的でしたが、最近は1週間分あることがより良いという考えに移ってきている様です。
とはいえ、1週間分の食料って結構な量です。
そこで役立つ方法が、防災グッズを2つに分けるというやり方です。
ここでは「一次グッズ」と「二次グッズ」と呼びましょう。
防災グッズを分ける作戦とは?
最初に書いた通り、四次元ポケットでもない限り、持てるものは限られます。もちろん力持ちだったり、無理をすれば水4リットルにレトルト食品数十個、カセットコンロなかも持ち歩けなくはないです。
ただ、例え1年分の食べ物を持っていても、
命あってこそ
なのです。
つまり、先の食料とか、寝床がどうとか、そんなことは二の次ということ。
優先すべきは身の安全を確保すること。命を守ること。
そう、
さっさと逃げろ
です。
この時に”可能なら”持って出たいものが一次グッズというわけ。
一次グッズリスト
- 水500ml(可能なら2本)
- 当日分の食料(カンパンとかチョコレートとか調理不要のもの)
- 手動充電式懐中電灯+ラジオ
- 携帯端末用ポータブル充電機(乾電池式が良い)
- フエ(ホイッスル)
- Fast Aidキット
- 軍手
- マスク
- 布テープ
- 麻ロープ
- 防水マッチ
- 万能ナイフ(10得ナイフ的なやつ)
- マジックなど筆記具、メモ用紙(ポストイットが有用)
- ゴミ袋(45Lくらいのサイズ)
- 使い捨てカイロ
- ハンドタオル
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ(除菌タイプならなおよし)
- 自分の身分、緊急連絡先を書いたメモ(名刺っぽいものを作ってもGOOD)
- 家族の写真
- 小銭少々
”可能なら”と言いつつ絞って厳選してもこれだけリストアップされてしまいました(笑)。でも、これでも最初のリストから半分くらい削っています。
選定基準は、「身の安全を確保できるまで生き抜く」ため最低限欲しいもの。
まず最も大事なアイテムの一つが手回しで充電できるタイプのラジオ兼懐中電灯的な道具。被災時に本当に一番大事なのが「情報」です。その情報をゲットするための道具がラジオなのです。
↑こういった、「懐中電灯」、「ラジオ」、「モバイル充電対応USB装備」、「防水」といったタイプがほぼ最強だと思います。ラジオや懐中電灯機能以外にスマホや携帯電話が充電できるため、得られる情報の幅を増やせます。
これは2,000円ちょっとと手頃なのでボクは2つ思っています。玄関に一個と、防災バッグに一個忍ばせています。
「サイレンを鳴らせるタイプ」ならなおよし。リストに「フエ」を入れていますが、仮に生き埋め的な状況になった時に救助に所在を知らせるのに必要な機能です。
↑これなんか「サイレン機能」付きタイプとして良さそう。2,480円(記事投稿現在)と手頃だし、買っておこうかな。
「ゴミ袋」についてその必要性を聞かれることが多いのですが、ゴミ集めのために用意するわけではありません。雨や風を凌ぐカッパとして使ったり、その気になれば止血にも使えます。簡易トイレ代わりにもできますし、何かと便利です。ボクは撮影で山に入るときも必ず2、3枚を折りたたんで携行しています。
「テープ」や「ロープ」も万能で様々なシーンで活躍します。
ゴミ袋をカッパに加工するのにテープは有能ですし、同じくゴミ袋を使って屋根やテント代わりのものを作るのにもテープが活躍します。また、油性マジックならテープにメモ書きもできるのもポイント。あとは、地面にガラスが飛び散っている場合でも粘着を利用して掃除ができるなど、幅広タイプの布テープは活躍場面多し。
ロープを麻タイプにする理由は、着火時に火種にできるから。枯葉や枝を燃やすのもいいのですが、場合によっては湿っています。麻ロープを最初に燃やしての着火は野営の時にいつも使っている手法です。
ライター派の人も多いですが、ボクは「防水タイプのマッチ」推し。ライターって結構壊れる印象があるので。
あとは、「自分の身分がわかるもの」ですが、免許証や保険証のコピーと、緊急連絡先をまとめた物をジップロックに入れておけばいろんな場面で役に立ちます。身分が証明できると緊急時に役に立つんですよ。また、自分が意識を失う様な状況になった場合も良いです。血液型や持病をまとめてメモしておくだけでも救急対応がより迅速になります。
「家族の写真」も同じ。
もしはぐれてしまた場合、探すのに使います。また、どうしても会えない時でも、家族の写真を見ることで生き抜くモチベーションを維持・高揚させます。アメリカ映画だと大体みんな写真を持って逃げるでしょ?
※家族写真は定期的に撮ろう!
被災時に「お金」なんか何に使うんだよ?と思う人もいると思いますが、通信インフラが機能しているなら、公衆電話を使いたいシーンが想定されます。大量のお金はいりませんが、10円玉を10枚とか持っておくと痒いところに手が届く感じであってよかったと思うはず。
ということで、これら一次グッズを持てたら持って、緊急脱出、避難所や安全を確保できる場所を目指します。
身の安全が確保できたと判断したら、一度自宅に戻り、二次グッズを取ります。もちろん火災や家屋崩壊等自宅に戻るのが危険と判断したら、二次グッズは諦めます。
二次グッズリスト
- 水2リットル
- 水用折りたたみポリタンク
- レトルト食品1週間分(米+カレーがオススメ)
- カセットコンロ(JETBOILがあれば最強)
- ろうそく
- ソックスいっぱい(ウールがいい)
- 着替え数点
- ウルトラライドダウン的なパッカブル系ダウンジャケット
- 使い捨てできる食器(紙皿、紙コップ、プラフォーク&ナイフなど)
- 銀のキラキラ毛布(セスキューシート)
- 貴重品(通帳、印鑑、クレカなど)
- 広域地図
二次リストは正直、あげればもっとあげられます。水の量だって多ければ多い方がいいし、食料もそう。「寝袋」や「テント」などもあれば使えるし、キリがありません。キリがないので、ボクなりに厳選したのが上記です。
「衣類」ではなく「ソックスいっぱい」なのは、足が濡れると体が濡れるより体温が奪われるため、ソックスは濡れたら即履き替えたいから。逆に、足が乾いていれば上が少々濡れていても大丈夫。また、ウール推しの理由は乾きが早いことと、匂いがつきにくいことから。数日履き続ける可能性もあるのでこの点は重要。
ボクは、「スマートウール」というブランドのソックスが最強だと思っています。そこそこリサーチ、登山やハイキングなどで実際に使い続けた上での結論です。
下着もリストアップされる場合がありますが、ボク的には優先順位はダントツでソックスです。
「JETBOIL」(ジェットボイル)は、こちらの記事で簡単に紹介していますが、びっくり有能な湯沸かし機材です。「カセットコンロ」で十分いいんですが、こいつは本当にできる子なので一つ持っておきたい。リアルガチでオススメです。
ユニクロのウルトラダウン的なジャケットも有用です。仮に夏季の被災でも、急に冷えることはありますし、常時着用するものでなくてもコンパクトに常に装備しておけるのはすごく助かります。状況によっては布団がわりにも。
二次グッズは、避難場所だったり、被災の状況などに応じて適時アレンジすればいいかなと思います。食料に心配がなさそうなら食材は切り捨てていいし、逆に寝床はあるけど食料に不安があるなら食料、水中心に、という感じで。
事前に注力したいのは一次グッズの方ですね。
まとめて色々入ったバッグは簡単
「防災バッグ」と検索するとセットになったものがたくさん出てきます。
防災、緊急避難のプロが選んだ必須アイテムがまとまっていると思うので、ボクの考えるリストより実用性が高いかもしれません。
個人的には自分で集める方がしっくりきますが、Amazonで売られているセットものを色々見て、こいつ(↓)はなかなかいい感じに思いました。
ボクのリストからは省いていますが、「携帯用トイレ」や「冷熱遮断エアマット」、「簡易寝袋」、「歯ブラシ」、などが追加されていますが、あって困るものでも重量的にハンデになるようなものでもないので「あればなおよし」なものだと思います。
この商品は届いた状態で約4.4kg(素人実測値)と、背負って見ると最初こそ「お、なかなかずっしり」と感じるものの「こんなに持って動けるかい!」という様なものではないので十分現実的に”逃げながら背負っていられる”重量だと思います。
まとめ〜”IF”ではなく”今”来ても対応できる様に〜
- 本当に怖い「正常性バイアス」対策含む、「心の準備とお勉強」を!
- 自分の家や家具、家電の状況に合わせた各種補強や耐震診断を!
- 一次グッズ中心に適切な「防災グッズ」の常備を!
今回は地震大国日本に住む者として考えておきたい地震や自然災害への備えに関してまとめてみました。
写真撮影で山に入り、自然の中で過ごすということも多いボクにとっては「サバイバル」的なノウハウは命に関わる重要な者で、この知識は被災した時に有効なもので、書き始めたらこんなに長くなってしまいました。
このブログ史上最長の記事になった気がしますが、それだけ防災というのは奥が深く、そして重要なことなのだと思います。
ボクが今生活するエリアはおそらく津波被害はない(あったなら日本が沈没した時)ところですが、地震に見舞われた場合どの様な被害があるのか想定を超える可能性はいくらでもあります。
心を鍛え、準備し、最初の揺れで家とともに死んだり大怪我をしない様に備え、そして、適切な事後対応でどんな大きな災害に面しても生き残れる装備を。
どれだけ備えても十分すぎるということはおそらくないと思います。
本当は地震や災害に遭わないというのが一番なんですが、”もし”ではなく、今、この瞬間に”それ”が起こったとしても対応できる様に、「Be prepared」〜備えよ常に〜の精神でいられる様、準備しておきましょう。