こんにちは、プレステは2までしか持っていないLeoです。
少し前、次期プレイステーションである「PlayStation 5」が正式に発表となりました。
新型コロナの状況でNintendo Switchがばか売れしている最中、ハイスペック系ゲームハードであるプレステの正常進化版が公表されたわけですが、ボクは上記の通り2までしか持っていないのでほぼほぼ買うことはないと思います。
そんな中で、新型が「白」で登場予定という点が気になったのでちょっと記事にしてみます。
MoKuJi
プロダクトデザインにおける「色」
「色」には力があります。
身近なことだと「赤」という色には食欲を増進させる効果があり、逆に「青」が減退させるため、レストランで青をテーマカラーにしているお店はあんまりないと思います。
赤がテーマカラーな飲食店
赤がテーマカラーな飲食チェーンは結構ありますよ。
- マクド(赤に黄色ロゴ)
- ケンタッキー(赤に白字)
- ウェンディーズ(赤文字か赤背景に白文字)
- すき家(赤に白字)
- ガスト(赤に黄色と白の文字)
アメリカのファーストフード系に多いですね、日本に入っていない「Jack in the Box」や「Arby’s」なんかも赤がテーマカラーです。
このように、お店なら店舗の色、企業はロゴの色、そしてものつくりの会社ならプロダクトデザインにおいて色選びは必須要素です。
限られたプロダクト、例えば一眼カメラだと「ブラック」が基本で、たまにシルバーやホワイトを用意したり、女子向けとしてピンク系が出ることもありますが、ブラックがない製品は激レアだと思います。
こう言う例外を除いて、商品の色を決める作業は結構時間と頭を使うと予想しますが、今回のプレステは初めてホワイトがメインカラーに選べれました。
歴代プレステの色
では、これまでプレステってどんな色だったのでしょうか?
初代プレステ(1994年発売)
ひゃあ懐かしい!
初代はなんと、「薄いグレー」だったんですよねぇ。1994年の12月3日に発売されました。
のちに小型にまとまったホワイトの「PS one」が2000年に発売になっています。
本体がかなり小型化されたPS one
プレステ2(2000年発売)
縦置きにも考慮されたデザイン&「ブラック」カラーで登場した第二世代プレイステーション「PlayStation 2」。
2000年3月4日に発売になったやつを、ボクは同年年末に買った記憶があります。
灰色→ブラック。
PS2では、色々カラバリが限定?で登場しています。
プレステ3(2006年発売)
ここからはボクの知らない世界!2006年11月11日発売。
この世代も色はブラックがそのまま使われ、しかし、ピアノブラックっぽい光沢感のある方向性へと進みました。
ただ、前年に先行で見せられた時はホワイトとシルバーも展示されていて、そこからブラックに決めた経緯がある様子です。
のちに、ホワイト、ブルー、レッドなどのカラバリが発売、さらにスリム化されたモデルも登場し、PS2と似た展開でした。
かなりデザイン的には今でも通用するレベルで洗練されている気がします。
ちなみに、ワイヤレス化はしたもののリモコンデザインは初代から大きな変更はないままです。
プレステ4(2013年発売)
2013年11月15日、7年ぶりの発売となった現行モデル。
上のデザインは16年に発売のもので、最初は↓こんな感じでしたが、PS3と打って変わって直線的なデザインが採用。ただし、色はやっぱりブラックです(マット)。
今で7年半経っているので次期ハードが出ても全然遅くないわけですが、もうこれ以上何を進化させるんか?というくらいハイスペックです。
初めて「Pro」というグレードが登場したことも商品ライフが長くなっている理由のひとつらしいですが、2〜ずっとメインカラーはブラックです。
これまでと同じく2016年に小型化されたモデルが登場、PS4ではソフトとのコラボによるカラバリも目立ちました。
が、基本はブラックでした。
プレステ5はホワイト!
2020年末発売予定の第五世代プレステは過去3世代連続で維持してきたブラックを捨て、ホワイトになりました。
時代の流れで、今回は物理ソフトウェアを入れられるタイプと、入れないタイプに分かれているものの、直線的なデザインだった先代からデザインアイデンティティが大きく変わりました。
ブラックが持つイメージとをワイトが持つイメージ
では、それぞれの色が持つ心理的なイメージを紹介します。
- 高級感
- 重厚感(実際より重そうに見える)
- 力強さ・堅牢性(硬かったり、強そうに見える)
黒は”宇宙”の色です。そして、”闇”の色であることから、「絶望」、「恐怖」、「孤独」、「不安」などというネガティブなイメージも刺激する色である一方で、上記のように、プロダクトデザインに取り込むことで「高級感」や実際よりしっかり作られている様な印象につながる心理作用が期待できます。
このイメージがあるからか、一時期AV機器が軒並みブラックだった時代があります。
ちなみにテレビが液晶化の過渡期に会った時、筐体にはシルバーが使われていることが多かったのを覚えていませんか?
これはシルバーの持つ「シャープさ」、「未来感」、「先鋭感」を演出する狙いだと思います。
- 清潔感
- 新鮮さ
- 軽量感(実際より軽そうに見える)
ホワイトはブラックの逆色でもあるため、イメージも逆のものが多いですね。
他にも「平和」の象徴の色だったり、「正義」の色で、「明るさ」を感じる一方、「冷たい」、「無機質」、「空っぽ」、「薄っぺらい」、「汚れやすそう」などのマイナスイメージへつながる要素もあります。
なぜ急にホワイトを選んだのか?
以上のカラーイメージを前提に、なぜ今回プレステが急にホワイト化したのか?を考えてみました。
ブラックは高級感があり、そして実際よりしっかり作られているイメージがつけやすいためハードウェアに使うには最適な色ではないでしょうか?
しかし、プレステもシリーズ第五世代、1994年の初代から26年以上経つ中で、さっきボクも書いた通りある意味飽和状態をSONYも感じているのではないかと思います。
Nintendoは、ポータブル機とのハイブリッド化に成功したSwitchが超絶好調で、Nintendo DSがばか売れした2006年、そして直後にWiiで覇権を奪った14年前に続いて再びゲーム界で大躍進中です。
一方、ハイスペックで4K映像のゲームなどがすごいプレステですが、なんとなく「ゲームオタク向け」な方向に進んでいて、「みんながやる」ゲームというイメージの任天堂と別の道に進んでしまっています。
ゲーオタは一定数存在するし、SONYがプレステをやめちゃうことはないと思いますが、次世代機投入にあたってなんというか、「一新したい気持ち」があったのではないでしょうか?
ボクが中途半端、というか、「でもやっぱりブラックが捨てられないのな」、って思ったのが、
テザー広告なので仕方ないかなと思う部分はありますが、結局本体にも割とブラックが含まれていて、ブラックの持つ高級感に頼りたい気持ちが取りきれないのかな、という印象を受けました。
全体がホワイトでいいんじゃないか?って思ったんですけどね?
Nintendoはどんな感じか?
国産ゲーム機でどうしても比較対象になる任天堂のハードウェアの歴史を見てみましょう。
SONYとは違い、デザイン面も含め常に”責めている”印象がありませんか?
プレステもその時その時に最先端を感じる素晴らしいデザインを実現してきていますが、任天堂の方が”遊び心”を感じるデザインと、
そして、「色」ですよね。
特にSwitchのブルーとマゼンタのグリップ色はそれを感じさせます。
まとめ・総括
以上、
ゲーム好きな方には楽しみなPS5ですが、そのカラーがブラックではなくホワイト基調のものででてきたことが気になったので考察を書いてみましたよ!
プロダクトデザインというとAPPLEのジョニー・アイヴが有名ですが、
どこの会社のどんな商品でも思想やアイデンティティあるデザインは絶対なされていて、そんな中に「色」が持つ役割は大きいと思うので、なぜ白色が採用されたのかが気になりました。
これまでの歴史を見るとPS5でもまたカラバリが出るのだと思いますが、
26年の歴史で初めて採用されたホワイトの意味に注目して発売を待ちたいと思います!