2016年のハイライトのひとつ、「ポケモン GO」(以下、ポケGO)ですが、このほど「Apple Watch」に対応となりました!
秋のアップルイベントにて12月の対応が発表されていましたが、12月も終わりに近いこの時点で”やっと”対応された形です。
ポケGOと一緒に使えるディバイスとしてはすでに「Pokémon GO Plus」(ポケモン GO Plus、以下、ポケGO Plus)がありますが、ボクは「Apple Watch」持ちなので、早速ポケGO in 「Apple Watch」を試してみました。
MoKuJi
「ポケモンGO Plus」って?
本題に入る前に(念のため)「ポケGO Plus」について説明しておきます。
「ポケGO Plus」は9月に発売された公式のポケGO補助アイテムで、発売日には大行列ができ、ネットショップなどでもすぐに売り切れ続出となるなどポケGO人気が再確認されました。
基本的に腕に巻いて使うもので、「iPhone」やスマホの画面を見なくてもポケストップでアイテムを回収したり、ポケモンを捕獲できるなど、ヘビープレイヤーには”使える”道具です。ただ、約5,000円というお値段なのでライトプレイヤーは買うことに躊躇するでしょう。
「ポケGO Plus」で出来ること:
- 周囲にポケモンがいる、ポケストップがある等の情報をランプと振動でお知らせ
- ポケモンを捕まえる
- ポケストップで道具を入手
- タマゴをかえしたり、アメをもらったりするための距離をカウント
- スマートフォンをスリープしている状態など、ポケGOがバックグラウンドになっている状態でも使用可能。
- 「ポケGO Plus」での冒険の成果は、「ぼうけんノート」で確認
歩きスマホ問題も叫ばれる中、腕元だけでアイテム回収、ポケモンGETが繰り返せることはありがたいですが、やっぱりお値段の問題含め、誰もが必ず買うアイテムではないと思います。もちろんボクも持っていません。
「Apple Watch」アプリと「ポケGO Plus」の違い
約3ヶ月遅れで対応となった「Apple Watch」版アプリですが、「ポケGO Plus」とは出来ることに差がある様です。
ちょっと出来ることの差をまとめてみました。
こんな感じで、やっぱり画面があるとないでは表示内容に大きな差があるみたいで、「ポケGO Plus」で出来て「Apple Watch」で出来ないことはポケモン捕獲くらいなものとなっています。そのポケモン捕獲についてもボールを投げられるのは一度なので捕獲できないことも多そうなのでほとんどの部分で「Apple Watch」版の方が優勢と思われます。
ちなみに以下のことはどちらでもできません。
- ジムの通知
- ジムでのバトル
- 図鑑確認
- 所持ポケモンの確認
- 所持ポケモンの整理(博士に送ったり、名前を変えたりなど)
- 所有道具の整理
- ポケモンの治癒(回復道具の使用)
- おこうやルアーモジュールなどの使用
- ショップでの道具購入
- 相棒ポケモンの変更
- トレーナーの衣装チェンジ
- 冒険ノートの確認
これらはできませんので、「Apple Watch」にしても「ポケGO Plus」にしても、歩きながら簡易的にポケモンが現れた通知やポケストップでの道具回収、そして移動時にその移動距離の加算(卵孵化やアメゲットのため)に活躍させる道具という認識でOKだと思います。
あとは、電池の面に注意したいかなと思いました。
「ポケGO Plus」は単独の道具で、充電式ではなくコイン電池で約100時間駆動するらしいですが、「Apple Watch」の場合そもそも1日保たせることが課題の道具なので仕様上最大18時間使えるとされていますが、ズーーーっと使い続けていると本来の「Apple Watch」の役割を果たせなくなるという懸念が大アリです。
色々「使って見た」レビューを見てても電池の減りは報告されているので、長い時間使いたいという前提がある場合、「ポケGO Plus」をゲットする方が賢い気がします。
使ってみた
前提が長くなってしまいましたが、こんな感じで電池の懸念がある以上、仕様時間に制限をかけて使うことになりそうな「Apple Watch」版ポケGO、とりあえず使用感を試すために少しだけ使ってみました!
※全ての表記は英語版になっています。本体が日本語に設定されている場合は日本語で表示されます。わかりにくかったら申し訳在りません。
アプリを対応バージョンにアップデートすると基本的には自動で「Apple Watch」上にアプリが追加されます。
もちろん移動できますので、よく使うと思う場合は時計の最寄りに設置しておけば素早く起動できる様になります。
レッツ起動
ポチッと押すと起動します。起動自体初代「Apple Watch」でもはそんなにストレスない速さと思います。
起動したら、こんな画面が出てきます。
左上がトレーナーのニックネーム、右上に現在の時刻、その下にアバターと、現在のレベル。
レベルの下の赤いのは次のレベルまでの経験値量のゲージでしょう。
その下に孵化装置の絵があり、あとどれくらいで孵化するか、この画面だとあと「3.33km」で孵化するということですね。
そしてその下に「START」、つまり起動ボタンがあります。(日本語では「開始」と表示)
いつもの「iPhone」での表示とは違う画面ですが、必要な情報がうまくまとめられていて38mm版の「Apple Watch」でも視認性は問題なし。
4つの表示画面
多分これが一番みる画面ですが、左右にスワイプする形で4ページあります。
一番左がこれ。アプリの使用を終了させるときはポチッとします。
2ページ目がこれ。設定画面です。ポケモン出現とポケストップの通知をONにするかOFFにするか。「Apple Watch」ではポケモンが捕まえられないのでポケモン出現通知をOFFにする人もいる様ですが、出現通知を見て、いらないモンスターなら無視すればいいだけという人の方が多いみたいです。通知が全くないとレアモンスターも見逃してしまうからでしょう。
通知は、表示も出ますが、他の「Apple Watch」上での通知と同じく、ブルっと振動でお知らせしてくれます。
先ほどのメイン画面が3ページ目。
現在時刻や今回の起動時からの移動距離、起動時間、消費カロリー、そして孵化装置に入った卵の状態がが表示されます。
下半分は「近くのポケモン」が表示されるスペースとなっています(後述)。
最後にこれが4ページ目。孵化装置のページ。複数の孵化装置を使っているとそれらが並ぶ様です。ちゃんと卵の種類と現在の距離がわかる様になっています。
この「Apple Watch」アプリは、本体で「ポケGO」を起動していなくてもこちら側だけの起動で始められます。
メイン画面の表示内容
使っているとこんな感じで距離、起動時間、そして最初カロリーだった場所が定期的に歩数に切り替わりカウントされていきます。
もちろん卵の周りのゲージも少しずつ増えています。
近くにポケモンがいる場合、こんな感じで表示されます。レアポケモンがいたら本体を出すって感じがいい使い方かな?と思いました。
サンタピカチュウは反映されない!
ちなみにこの(↑)状況、「iPhone」上で見ると下(↓)と同じ場所での状況なのですが、期間限定の”サンタピカチュウ”は「iPhone」上ではちゃんと帽子をかぶっているものの、「Apple Watch」上では通常のピカチュウの絵で表示されました。
期間限定の状況は反映されないんですねー。
あと、右下を見ると「フシギダネ」や「アーボ」が隠れていると表示されていますが、「Apple Watch」上では「ナゾノクサ」と「ピカチュウ」のみの表示なので、「Apple Watch」では隠れているポケモンまでは表示されないっぽいです。
ポケストップでのアイテムゲット法
ポケモンゲットができない反面、ポケストップでのアイテム確保は可能な「Apple Watch」版。
ということで、アイテム回収を試してみました。
左画面の様に、ポケストップ圏内に入ると通知が来ます。
下の方に画面をスクロールすると、「Get Items」と「Dismiss」という2つのボタンが出て来ます。(日本語だとそれぞれ、アイテムをゲット、閉じる)
無視する場合は閉じるで閉じて画面を消しますが、アイテムを確保する場合はアイテムをゲットボタンを押すと、右の様な本体側と似た画面が出て来ます。
この画面で丸い部分をいつもの様にくるくるっと指で回すと…
この様な感じでゲットしたアイテム、それぞれの数、そして獲得経験値が表示されます。
Series 2だとましになるのかも知れませんが、ここでの挙動が少しのろまで、いくつもポケストップが並んでいる場所だと回収に手間取るかも知れないなと感じました。
野生のポケモンが飛び出してくると…
捕獲はできませんが、近くに野生のポケモンが出てくるとこうして通知画面になります。
いらないポケモンなら、スクロールすると下に「閉じる」ボタンがあるので無視し、欲しいポケモンだった場合は「iPhone」などの本体を取り出して捕獲作業に移るという形になります。
アプリを終了させたらまとめ一覧画面登場
こんな感じで「Apple Watch」とのポケGOプレイを終えると、先ほどの終了ボタンを押し、アプリを閉じるわけですが、終了ボタンを押した後、今回起動時のセッションまとめ画面が表示されます。
表示項目は、全移動距離、起動時間(プレイ時間)、消費カロリー、スクロールして、歩数。
確認できたら、終了ボタンを押したら「Apple Watch」側アプリが終了となります。
「ヘルスケア」との連携
今回の「Apple Watch」対応に伴い、「iPhone」の標準アプリ、「ヘルスケア」と連携が取られる様になります。
健康情報データの元データソースとして使用するアプリ一覧にポケGOが追加され、アクセスを許可すると、ポケGOでのプレイもアクティビティにカウントされる様にできます。
これにより、「アクティビティ」アプリ上にポケGOでの運動量に関する項目が追加されます。
「Apple Watch」を持っていると元々このアプリでその日の運動量を確認する習慣がある人も多いかも知れませんが、その中にさらに細かい詳細情報としてポケGOでの運動に関する情報が見れる様になるわけですね。
ポケGOをやりながらの平均ペースとか、平均心拍数とかも表示されるのがなんか面白い!
まとめ
今回は本当に短い時間使っただけのレビューなのでまた気がついたことがあれば追記で足して行こうかと思いますが、「Apple Watch」版ポケGOをプレイしてみてのまとめは、
- 本体をしまっていても距離カウントされ、腕元で各種通知が得られる
- ポケモンの捕獲はできないが、ポケストップ巡りならできそう
- 運動量として情報が色々見られるので健康目的でのポケGOプレイにも良い
- 「ポケGO Plus」よりできることは多いが、電池がめっちゃ減る
こんなところでしょうか?
画面があることで「ポケGO Plus」より表示内容が多く、有用な部分も多いと感じた「Apple Watch」版ですが、起動を続けると「Apple Watch」の電池の減りがやばいことが難点。
やはりヘビープレイヤーや1度のプレイ時間が長い人には少し向かないかも知れません。
逆に、
- ウォーキングがてらポケGOもやりたいけど、歩きスマホをずっとというのに懸念がある
- そんなに長くプレイしない
- 飽きて来たけど、レアポケモンやまだ捕まえていないポケモンに遭遇した時だけ捕獲作業をしたい
こんな感じの人などにはいいかも知れません。
ボクもポケGOには飽きて来た人の一人なのですが、図鑑をコンプしていないので一番下の感じで使ってみるかなーと少し思いつつも、ただでさえ電池問題が付きまとう「Apple Watch」の電池をさらに減らすことになるのは悩ましく感じます。
ないので、1日の終わりにウォーキングがてら…という一番上のパターンで、最悪「Apple Watch」の電池が切れてしまっても帰って寝るだけだし的な感じでたまーに起動するかな、という具合の感想となりました。
一世を風靡し、社会現象となったポケGO。
今回の「Apple Watch」対応でまたブーム再燃には…多分ならないでしょうけど、こうしてどんどん可能性が拡張していくことはウェルカムだし今後も注目してその展開を見守りたいと思います!