今、世界中でコロナショックが広がる中、既にたくさんの企業が倒産や大幅な業績下方修正など今後が不安になる話がどんどん伝えられていますね。
中小企業もこういう事態に戦々恐々ですが、ボクの会社も例に漏れず、正直、先を思うと怖いし不安です。
しかし、そんな危機的状況にある個人であれ組織であれ、が、この状況の中で「ピンチをチャンスに」という気持ちで動けるか、”無理ゲーだ”と思って諦めるかでその本当の力が試されているのかもしれません。
ということで、今日はこの、「ピンチをチャンスに」論について考えてみました。
ピンチをチャンスに、とは?
そもそもの話、よく聞くこのピンチをチャンスにというのはなんでしょうか?
ピンチはピンチやん、やばいのに何がチャンスやねん、って言う人もいても不思議じゃないですよね?
やばいのに何がチャンスなんでしょうね?
ピンチとは?
辞書的にはこう言う事らしいですが、まあそのままですね。
苦境、窮地、まさに危機的状況で、何がチャンスか?
わからない人にはかなり難題です。
考え方1
ピンチという状況、そこに陥った経緯や理由を考えます。
例えば、今のコロナショック。ウイルスが人間を攻撃し続け、人間の対抗措置として、人が動くことを抑制し、その結果例えば旅行業界、小売業、などが打撃を受けています。
この場合原因は明らかに新型コロナウイルス。
そんな文字通り見えない敵にピンチに陥れられていて、どうチャンスと言えるのか?
考え方はこうです。
”平常時と違う環境”下にあるということ
普段だったら、例えばホテルとして、80%程度の満室率、とか、月の収益がxx万円、とかそういう見通しが立っていますよね?それが、非常時であるため、5%になっている、とか数万円に激減、とかそういう状況にあります。
普段の状況と大きく異なる中にいるわけです。
一つの方向からしかこの状況を見ていなければ、「いやいや、マジ勘弁」「助けてくれ」ということになるわけですが、
そういういつもと違う環境だからこそ、起こっていること、与えられるもの、があるのではないでしょうか?
例えば、ホテルの例だと、「めっちゃ部屋が空いている」という状況、普段じゃないことですよね?
この、めっちゃ部屋が空いているからこそ得られるもの、できることがあるのではないか?という視点に立つことが重要なのではないか、という考え方です。
考え方2
もう一つの考え方は、「火事場の馬鹿力」的な考え方です。
普段、安心して過ごしている時って、焦りもないし、場合によっては慢心もあったりして、余裕ブッこいてること、ありますよね。
それが、リアルガチペンチに陥ると、「こりゃやべーぞ」といよいよ本気を出せる、というわけです。
平常時から常に100%の力を出して頑張れたらいいんですけど、なかなか誰もがそうはいかないと思うんですよね。もちろんボクもです。普段は結構サボってしまいます。
ただ、もう本当に本気出さないとやばいという状況になったら、これまでサボってきたあれこれを頑張れる、そういう心理ってあるのかな?と。
さっきのホテルの話で言えば、普段は広告とか、サービス向上とかは少しサボっていても、マジで人こねーってなったら、いかに人を惹きつけるかを命がけで考え、サービスや清掃など、一生懸命に取り組む感じでしょうか?
ポジティブな思考で居られる人か、否か
さて、ボクの考えた結果では以上の2点がピンチをチャンスに変える考え方です。
例えば家電大手のシャープは、自前の工場施設をマスク製造に使うということを表明していますが、これは世間の役に立つだけでなく、同社のイメージアップや、その後の商品開発戦略にもいい影響が出るかも知れません。
これだけの事態です、すでに倒産を発表している大手の会社は少なくないですし、冒頭に書いた中小企業は本当に恐ろしい状況です。
しかし、そんな中でネガティブな思考でいることは多くの場合でいい未来をもたらさないでしょう。
こういう事態だからこそ、思考をポジティブに持っていき、そしてそこから知恵を振り絞って一発逆転できるかというのが大事だよ、というのがピンチをチャンスに論だと思います。
そして、そのポジティブ思考を周りに伝染させられる人こそ真のリーダーなのかな、と思います。
ピンチで本当にやばい、このままじゃもうダメだよ、という状況だからこそ試されるリーダーシップがあると思います。また、知恵を出して、窮地を乗り切れる本当の実力も見られる機会ということだと思います。
今、ボクもですが、経営している人は本当に胃が痛い時期だと思いますし、どれだけ足掻いてもダメな会社も多いとも思います。
しかし、もしこの窮地を乗り越えられ、逆にビフォーより大きく前に進めたなら、それは”本物”の証明とも言えると思うので、ボクも正直苦しいこの状況ですが、知恵を振り絞り、乗り越えたいなと思います!