普通に生きていると誰もが経験する、失恋。辛いですよね。
ボクももちろん経験あります。
相手から一方的に別れを求められ、でもこっちは大好きで、、、っていう時、心をどこに持っていけばいいのか!!!!
復縁についての情報をネットで漁ったり、占いに行ったり、恋愛に効くお寺や神社にお参りしたり、、、。みな、あれやこれやと頑張ると思います。
しかし、神頼みや占いは科学的に100%の信頼はないですし、自分を磨いたり、相手に懇願したりするのも効果てきめんとは言えませんよね。
結果的には、「諦める」、「受け入れる」のが一番多い未来だと思います。
ということで、今日は少しでもその諦め、受け入れるまでのプロセスがスムーズに、心労少なく進むようなお話を書いてみようと思います。
MoKuJi
絶望を突きつけられた時の心理
キューブラー・ロスの「死の五段階受容」というのをご存知でしょうか?例えばあなたが、「不治の病です」と医者に言われ、余命1ヶ月と突きつけられたらどうしますか?といったような話です。そういう出来事の中で、人がどの様に突きつけられた事実を受け入れるのか、という心理の流れについて5段階で説明したものです。
- 否認(Denial)
- 怒り(Anger)
- 取引(Bargaining)
- 抑うつ(Depression)
- 受容(Acceptance)
以上の5段階が「受容」、つまり死ぬ未来を受け入れるまでのステップと説明されているのですが、それぞれの段階を解説します。
1. 否認
最初、ほとんどの人は、「死の運命」について、「否定」し、「拒否」します。
そんなはずはない、何かの間違いだ。と。
「俺がガンとか、検査結果の間違いだ!」とか。
2. 怒り
続いて、「間違いだ!」と思いたかったことが、事実だと、逃げきれないものだと認識した段階です。この段階になると、「怒り」の感情が湧いてきます。
「なんで俺が!」と。「今まで一生懸命真面目に生きてきたじゃないか!」と。
3. 取引
怒り散らした後は、今度は「取引」によって運命から逃れようと試みます。多くの場合は「神」との対話によりこれを成し遂げようとします。
「生き延びられたならもっといい人になって世間の役に立つので」助けてくださいと祈るのです。
4. 抑うつ
しかし、何をしても「避けられない」とわかり始めると、気持ちがどんどん下がっていき、「抑うつ」状態になってしまいます。
5. 受容
そして最後に、「命あるもの、いずれ死ぬ」という自然の原理原則を理解し、自分の人生を冷静に見つめ、やがて「死」を「受け入れる」ことができる様になります。
という感情の起伏の末に、安らかに死に向かうという見方です。
失恋は別に、死ぬことではないですが、その絶望感は近しく感じる方も少なくないと思います。なので、同じ様な5段階を踏めば、安らかに、お別れの事実を受け入れられるのではないかと、そう考えるわけです。
別れを受け入れる5つのステップ
「死の五段階受容」をサンプルに、受け入れがたいお別れについて、受け入れられるための5段階を考えてみました。
- 否認(Denial)
- 怒り(Anger)
- 取引(Bargaining)
- 抑うつ(Depression)
- 受容(Acceptance)
この5段階自体は同じ様に、踏んでいきます。
1. 否認(ヤダヤダヤダぁ〜!)
恋人から「別れたい」と告げられた時、誰もが「嫌や!」と思うでしょう。そして、相手がもう自分を好きじゃないという現実を「嘘だ!」、「そんなはずない!」、「一瞬の気の迷いでしょ!」と否定します。
「今はちょっとそういう気分なだけで、冷静になればまた元に戻れるよ」と、現実を見られません。
2. 怒り(ナンデヤネン!)
しかし、相手が別れたいと思っている現実がリアリティを増す中で、今度は「なんでやねん!」、とか「そんな一方的に勝手や!」と怒りの感情が芽生えます。
別れ話のこじれで事件が起きることがありますが、この段階に多いのかも知れません。
別れたいという恋人は、その理由を言うかも知れません。
「あなたのこういうところが我慢できなくなった」とか言われて、「それを言うならお前もxxxだ!」と喧嘩になったり。
修羅場感がヤバいですね。
3. 取引
では、取引とはどういう状況でしょうか?
「ねえ、私もっといい彼女になるから、考え直して」こんなセリフ、アリそうじゃないですか?
浮気をしてフラれそうな男は、「もう二度としないから!スマホのパスワード教えるし、今後はLINEとか見てもいいから!」と条件を出して生き残りを目指します。
ボクもありました、お金を払うから考え直して、って言われたこと(笑)。
とにかく、何かを差し出すことで別れを回避しようとするのです。
4. 抑うつ
しかし、どうあがいても相手の心は戻って来ません。
場合によっては、「私、もう他に好きな人(彼氏)ができたから」と言われたり、「これ以上しつこくしたらストーカーとして警察に通報する」と言われたり、
あーもうこれは無理だ
と悟らざるを得ない流れになってしまうと、足掻く気力もなくなり、必死でLINEを送ったり、電話しようと言っていたのもやめて、ウツになって、何も手につかない、みたいな状態になってしまいます。
学生なら学校を休んだり、行けたとしても授業が耳に入ってこない、社会人なら仕事が手につかない、など。
自殺を図る、みたいな人はこの段階にいるのかも知れません。
5. 受容
でも、一通り落ち込んだら、
「くよくよしててもしょうがない」、「なんだよ、私を捨てて、絶対後悔させるくらいいい女になってやるよ」などと、いわゆる”吹っ切れた”状態がやって来ます。
ウツ期間の長さは本当に人それぞれなのかも知れません。しかし、誰もがいつかは吹っ切れます。
そして、場合によってはくよくよしていた時間を勿体無いと感じたり、元々好きだった人を「なんであんな好きだったのだろう?」と思ったりします。
失恋から素早くリカバリーするには?
失恋の場合、「怒り」と「取引」の順番が逆になる場合があると思いますが、概ね、急な別れ話が出た時、みなが通るステップはこんな感じだと思います。
結果的にほとんどの人が「受容」にたどり着くわけですが、そこまでの期間の長さが問題なのです。
だって、失恋の辛さに苦しむ長さですからね。
ボクは、5段階受容のロジックを元に、失恋の痛みから素早く復帰するための思考についてこのように考えました。
1〜3段階目までを素早く
ボクの考えでは、否認→怒り→取引、の3ステップを素早くトトトンっと進めるのがコツです。
相手がもう気持ちがない、他に好きな人がいる、なんならあなたを嫌いだと言う現実はもう、辛すぎます。だってこっちはまだ好きなんですから、まだ一緒にいたいのですから。
でも、ネチネチと現実を否定して、相手やその現実に怒り散らして、条件を並べまくって粘っても、結果は得られないのですから、”必要な手続き”としてささっと終わらせましょう。
「なんで私が!」、「気の迷いでしょう?」、「自分勝手な!」、「なんでも言うこと聞くから!」など、一通りサクッとやってみて、どれでもうまくいかなければ、とことん落ち込みましょう。
しっかり落ち込む
ウツ期ってない方がいいと思うかも知れませんが、実は落ちる期間は大事です。
泣くもよし、うじうじ引きこもるもよし、ツイッターに「死にたい」とか書くもよし。
とにかくしっかり落ち込みましょう。
落ち込んで落ち込んで落ち込んで、しかし、その落ちっぷりを、”助走”の様に、落ちた分だけどーーーんと”上がり”ましょう。
落ち込んで、暗く過ごしていると、ある時ふっと、そんな状態でいる自分がバカらしく思えて来るのです。