今日は久しぶりに写真関連の記事です。
サクッとした内容になりますが、最近Vlog用のカメラを買い直そうか悩んでいて、久しぶりにRX100 VIIで夜景を撮影して感じたことについて書きます。
MoKuJi
RX100 VIIのVlogにおける不足
3年前に今でいうVlogをやりたくて、SONYの「RX100 VII」を購入しましたが、直後にコロナ禍になってしまい、期待していた活躍をしてもらえないまま時間が過ぎてしまいました。
RX100 VII単体での手ぶれ補正力はあまり強くなく、アクティブ補正という電子的な補正設定をONにした場合画角が削られ、35mm換算25mmあたりというこのカメラでも、実質28mmかもうちょっと狭くなってしまうため、ワイドさ、つまりVlogで得たい広い画角が得られなくなるなど課題があります。
サイズ感でいうと、GoProに代表されるアクションカムが圧倒的に優位で、防水・防塵もあるため、手軽に、雨や水中、場所を気にせず撮影できる圧倒的な利点があるのに対し、サイズも大きめで、防水などもないRX100 VIIを使う場合、明らかに画質で優ってくれなければ価値を感じられません。
ジンバル前提で買った
そこでRX100 VIIを購入した時の想定としては、ジンバルに載せることを前提としていて、逆にジンバルを使う場合は電子補正も使わないため広めの画角で、1インチ素子の魅力を享受できる期待を持っていました。
実際買ってみると、ブレの補正は期待通りで、手持ちで撮る時のそれとわかるブレはほぼ解消され、レールに載せているような滑らかな移動が気持ちよかった一方で、1インチという大きめの素子で期待した、背景ボケなどの美しさは、買う時に説明を受けたほど感じられなかったのが残念でした。色々計算とかもしながら考えた結果、広角よりで撮ることが多いことや、ゆうて1インチであることから、シネマティックなボケ味は期待できないだろうということを理解しましたが、10万を超えるカメラへの投資としては、正直「失敗したかも」と思っていました。
iPhone 14 Proのシネマティックモードがやばい
さて、そんなRX100 VIIですが、購入時から3年近くが経ち、その間にSONYからもVlog用のカメラが3機種も出るなど、時代はVlogしようぜ!の方向に進んでいる中で、AppleのiPhone 14 Proに搭載されている、「Cinematic Mode」なるものがえぐいんです。
ここに自分の撮った動画をシェアできませんが、調べていただくと擬似ボケですが、いい感じでボケた美しい動画が見つかることでしょう。
iPhoneは200gちょいという重量で、スマホとしてはちょっと重めかも知れませんが、どっち道持ち歩くものですし、アクションカム達と比べても、GoPros最新モデル(11)が、本体154gで、劇的な違いは感じません。そんなiPhoneで撮れる絵として、驚きしかなく、手軽さも、携帯性も、得られる絵も、
「もうこれでええやん (゚Д゚≡゚Д゚)」
と言わされてしまうレベルなんです。
RX100 VII vs iPhone 14 Pro
ってことで前置きが長くなりましたが、大阪の梅田で手持ちで撮ってみた夜景の写真で2モデルを比べてみましょう。
iPhone (24mm)
RX100 VII (25mm)
いかがでしょうか?前提でお伝えしたのは動画の話でしたけど、撮って出しで見た限り、ダイナミックレンジなども含めて、このサイズでだとiPhoneの方が解像感を感じます。
ただ、iPhoneは光点がいっぱいなのが気になります(Photoshopで余裕で消せるけど)。
iPhone (77mm)
どうですか?望遠側で撮った一枚ですが、シャキッとしてて、気持ちいいビルの写真になっていませんか?
RX100 VII (55mm)
同じ画角ではないですが、RX100 VIIの方、ちょっとモヤっとしてる気がします。
iPhone (24mm)
わざと光が入ってしまう撮り方をしてしまいました。右の方にオレンジの光がありますがいかがでしょう?
こちらについては完璧に同じ角度で撮れていないせいかわからないですが、抑えられている気がする一方、左の建物や右のビルの明るい階に白飛びが見られて、うーんという感じです。この辺はカメラ側の設定など注意すれば改善される可能性はあると思いますが、サクッと撮ったらこんな絵になりました。
iPhone (77mm)
RX100 VII (90mm)
こちらも画角自体は少し違いますが、近しい切り取りです。いかがでしょうか?右下あたりのOSAKA STATION CITYの文字など、明暗に締まりがなく見えます。当然、Photoshopで対応したり、そもそもRX100 VIIはRAWでも撮れるので、RAWデータから頑張れば改善できるはずですが、サクッとJPEGで撮っての比較をするとiPhoneが優れているように見えます。
iPhone (77mm)
RX100 VII (63mm)
こちらもRX100 VIIが少し広めですが、やっぱりヨドバシカメラのブランド看板の電光掲示板など白飛び多いですし、二枚を並べて、「どっちが好き?」と聞くとiPhoneの方を選ぶ人が多いんじゃないかと感じる撮って出しです。
iPhone (13mm)
こちらは、iPhoneの超広角で、RX100 VIIでは撮れない画角です。これだけの超広角もiPhone 14 Proなら手軽に撮れちゃって、コンデジでここまでの広角はほぼ無理だと思うので、そういう面でもiPhoneにアドバンテージを感じます。
最初の写真の場所から同じく13mmで撮った写真も載せておきますが、やっぱりこういう広角でダイナミックな写真も楽しいので、RX100 VIIを10万円以上出して買う意義が薄れる気がしました。
今回の結論・まとめ
ということで、夜景特化、しかも設定等気にせず、サクッと撮った写真ですが、駆け足で紹介して行きました、いかがだったでしょう?
SONYでは、RX100シリーズは旧モデルも売り続けていて、一定の需要があるように感じますが、VIII(8)が出ないことや、代わりにZV-1、ZV-1Fなど、同じサイズ感の1インチセンサーモデルが出てきていることから、商品展開のシフトがあるのではないかとおもいます。
そんな中で、自分は、Vlog用と思ってこのカメラを買い、静止画はα7IIIで、という考えであるため写真紹介で言いたいことはズレているかも知れませんが、iPhoneのシネマティックモードが素晴らしいことに加え、静止画でも、「これやったらiPhoneだけでええやん」、つまり、「RX100 VIIいらんやん」と思うような撮影になったので、今更RX100を買おうか悩んでいる方がどれくらいいるかわからないですが、ちょっと情報としてお伝えしておこうと思った次第です。
まとめとしては、個人的には、このカメラに、以下のことを求めているという理由から、これから積極的にRX100 VIIの処分(売却)と、代替えでZV-E10などの購入を模索しようと思った、という結論になります。
- スマホより美しいVlogが撮りたい!
- 歩きながらの撮影なのでブレがない動画を撮りたい!
- ジンバルは使ったとしても総重量は1kg以下で抑えたい!
- 撮ってて気持ちいいシステムが欲しい!
一点iPhoneじゃ不足な点
iPhoneで一点だけ問題点があって、それは外付けマイクの選択肢が弱いことです。Vlogでは街歩きを想定していて、市場とか、人の多い密集地を歩くときに、自分を撮りながら、喋りながら、という動画もイメージしているんですよね。その時に、ガンマイクというか、どの範囲の音を拾うかというのがマイクの特性で選ばないといけなくて、やりようはもちろんあるんですけど、iPhone用の選択肢は多くないので、やっぱりVlog想定のカメラシステムを組めるならそれが趣味性も合わせて理想だなと思ってます。
以上!