日本でもコンビニなんかでいつも目にするカフェラテのブランドとして名前は聞いたことがある、という人も多いであろう「Mt. Rainier」(マウント・レーニア)。
こいつです
Mt. RAINIER(マウントレーニア)ホームページ:
標高4,392mという立派な山(富士山より600m以上高い)は、天気のいい日だとシアトル市内からでもその美しい姿を見ることができます。
シアトルからMt. Rainierを含むマウント・レーニア国立公園の入り口までで3時間程度かかる距離ですが、日帰りでも訪れることが可能な距離でもあるため、春以降秋の入り口までの期間、シアトルエリアからもたくさんの人がハイキングやピクニックなどを楽しみに訪れます。
日本の富士山に似た、左右対称に近い美しい山嶺は、シアトル民にとってのシンボル的存在であり、どこか特別なものです、ボクも何度も訪れていますが、実は秋シーズンに行ったことがなく、今回、初めて9月の終わりというがっつり秋の時期に行って来たので記事にして見たいと思います。
秋のマウントレーニアは、赤い!
残念ながらこの日は曇りがちでしたが、春や夏とは違いって真っ赤に染まった地面が鮮やかで、ドキドキしてしまいました!
ボクとしてはやっぱり太陽が降り注いでこそのこの赤だと思っていますが、雲/霧に遮られてその鮮やかさを100%堪能できずでした。
でも!
やっぱり綺麗!
赤ばかりではありません。
黄色やオレンジ混じりのエリアもこうしてとても美しく広がっていました!
ボクは正直高山植物は詳しくありませんが、撮影対象としては大好きです。この一枚は望遠の「PENTAX DA*60-250mmF4 SDM」で撮りましたが、いいレンズですね^^
余談ですけど、このレンズ、200mmから250mmまであまりズームしている感覚がない変なレンズなんですが、望遠撮影だけではなく、人物撮影に使ってもいい画が得られて大好きです。
これもなんという植物かは知りませんが、木の実のアクセントが撮影していて撮り甲斐があって楽しかったです。
アラスカ以来のこうした”高山植物x紅葉撮影”でしたが、アラスカが恋しくなりました。
撮影が楽しいのもここの魅力!
ボクはフォトグラファーとしての顔も持っていますが、正直最近は撮影に出れていません。
撮りたい思いは大きいものの、日本での起業や他のプロジェクトに追われ、全然時間もお金も余裕がないというのが今の現状です。
”あれもこれも”がイケないことはわかっているのですが、、、フォトグラファー一本で生きられない実情と、やっぱりやりたいことがたくさんある自分の性格が災いしてこうなっています。
話が逸れましたが、ここ、Mt. Rainierは、風景撮影が好きな方にもオススメなのです!
ドーーーン!
はいきた、野生の鹿登場です。
国立公園での撮影の醍醐味のひとつがこれ、野生動物との遭遇です!鹿はわりかし難易度が低い遭遇率高い動物ですが、やっぱり遭遇するとテンション上がります。
ラプラスより嬉しいかも知れません(ほんまか?)。
回り込んでパシャ。
野生動物撮影のマナーとして、動物を脅かさない、決められたpath(歩道)から出ない、要するに国立公園では「自分たち人間が彼らの領域にお邪魔させてもらっているんだ」という認識が大事なのです。
曇りだからこその…雲海
曇り空は正直に残念でした。
しかし、だからこその楽しみもあるのです。
そう、雲海!
この日はMt. Rainierの周りにある2,000m級の山々がこんな感じで「ラピュタ」みたいな感じで浮いて見える珍しい光景を楽しむことができました。
どうですか?やっぱり「生で見た感動」は伝えられないでしょうか。。。(;-;)
引きで撮るとこんな感じ!
ここは地面が赤くなかったですが、美しくないですか???
やっぱり国立公園は最高ですね〜!
やっぱりMt. Rainier
さて、お待たせしました(?)。
マウント・レーニア本体もご紹介します!
ちょっと赤さの鮮やかさが感じられなかったですが、こんな感じです。
最初にも縦撮りのものを紹介しましたが、やっぱり頂きを入れて撮るショットがいいですね。
富士山と違うのは、山頂部にかかる白い部分は雪ではなく氷河だという点です。富士山は夏に雪が無くなりますが、Mt. Rainierはずっと氷河にカバーされています。
Mt. Rainierは世界の山々の中では登る難易度はそこまでかも知れませんが、こうして氷河があることから登頂は富士山の様なノリではかないません。
少し青みがかって見えるのが氷河の証。
氷河は、長年かけて積もった雪が圧縮されて出来上がるもので、その過程で空気がほとんどなくなるため、、、とか云々かんぬんの結果、太陽光線の中で一番波長が短い青しか通さないから、、、です。
ビジターセンターとピクニック
全米にある国立公園の多くにこうしたビジターセンター(Visitor Center)があります。
その公園の生態系を学んだり、レンジャーからレクチャーを受けられる施設です。
こうした感じでその日の気象コンディションや注意事項が記載されたホワイトボードもあり、天候に心配があるときは警告もなされます。
そんなビジターセンター前にはピクニックテーブルがあり、気軽にランチタイムが楽しめます。
ボクノ大好きなアイテム、「JETBOIL」(ジェットボイル)。高速でお湯を沸かせる優れたアウトドアグッズです。安くはないけど、大好きです。
こいつでお湯を沸かして、、、
アウトドア用ドライフードを楽しみました!
上の写真は「ビーフストロガノフ」ですが、ちょっと汁っぽい牛肉入りパスタ、という感じですね(笑)。
ここのビジターセンター内にはカフェテリアもあり、サンドイッチやスープ、飲み物などもゲットできるので手ぶらで来ても飢えることはありません(笑)が、家からお弁当を持って来たり、今回のボクの様にアウトドアフードを持ってくるのも楽しいと思います。
なお、ゴミをちゃんとできるなら、トレイル内で食事をすることはオッケー。もちろん野生動物に遭遇しても餌付けはよろしくありません。今回使ったJETBOIL+カップヌードルなんかはいいかも知れませんね。
総括
ワシントン州は秋から春まで雨が多い土地のため、国立公園を楽しめるのは夏を中心としたシーズンとなります。
そのため、シアトル民は夏に集中的に国立公園や州立公園などを訪れます。
ですが、今回紹介した「秋のレーニア」も実に素晴らしく、前々から行ってみたいと思っていたので行くことができ、またご紹介する機会に至ったことを嬉しく思います!
今回のボクもそうだった様に、秋はやっぱり天候が安定しないため、夏の様に、「ほとんどいっつも晴れてるよ」ということはないのでなかなか好天に恵まれないかも知れませんが、秋頃にシアトル、ワシントン州にお越しになることがあれば、是非訪問先として、Mt. Rainierも候補に入れていただければ、と思います!