おみくじは「吉」!!
ということで、この時期日本にいる年は毎年行っている「十日えびす」に今年も行ってきました〜!
「商売繁盛で、笹もってこ〜ぃ!」
の、あれです。
十日えびすってナンジャラホイ?
西日本の人ならぴんと来るけど、それ以外の人にはあまりわかんないという噂を聞く十日えびすですが、知らない人のためにご説明を。
毎年1月10日は十日戎といわれこの日を本戎、前日を宵戎、翌日を残り福と称し三日を祭礼の日としています。「戎(恵比寿)」様は、「七福神」の中の一人で、釣り竿と鯛を両手に持ってほほえんでいる神様です。遠くの海からやってきて人々をしあわせにする神様だといわれ、漁業の神、商売繁盛の神、福の神として親しまれています。
この祭礼では、枝先に縁起物を飾った「笹」を売り賑わいます。その「笹」を売るときのかけ声が、かの有名な「商売繁盛、笹もってこい」なのです。
(越前屋)
七福神やえびす様なら知っている人の数が増えると思いますが、七福神の中で「富」や「商売」関連を担当(?)している神様で、商売人を中心にその年の商売繁盛を祈願するのが、十日えびすです。
ボクの実家は自営業だったため、小さい頃から毎年家族でえべっさんに祈願に行くのが恒例行事でした。
違う家庭だと出店目当てにお祭り気分で子供だけで行ったりするのかな??
えべっさんって誰やほい?
ヱビスビールにも載っているこの方がえびす様でわてら関西人は愛を込めて”えべっさん”って呼んだりもするんですわ。
それ以外の人はえびす様以外に、恵比寿神と呼んだりもするそうです。
ちなみに七福神の中でえべっさんが唯一国産の神様とも言われています(他はインドと中国)。日本を作ったえら〜〜ぃゴッド、伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)の息子さんなんですよ。
パズドラをぶっこんで図解するとこういう感じ
ちなみに”福”丸出しな見てくれながらなかなか人生苦労している様で、
3歳まで足が立たず、それを理由に船に乗せて捨てられ(漂着先が神戸の西宮)、またあの福耳にもかかわらず耳が悪いとされています。
(えべっさん入門)
西宮あたりに漂流したから西宮神社はえびすで有名なのか??
調べるのめんどくさいので誰か教えて。
わいが行ったんは「服部天神」やで
そんな十日えびすですが、大阪では「今宮神社」、兵庫では「西宮神社」が有名です。
何年か前に西宮神社に行きましたが、大変大変。本殿にたどり着くまで1時間以上並びました。
今宮神社は行ったことがないですが、ここも大賑わいだそう。
賑わうということはそれだけご利益もありそうという単純思考になるわけですが、ボクはいつも基本的に「服部天神」の「豊中えびす」に行っています。
近いからというのもありますが、やっぱり地元の神様にお願いするのが一番なのかな?という重いです(って言ってもどこで祈願しても相手は同じえべっさん?)。
地元最寄の「曽根駅」からは一つ梅田寄りになる「服部天神駅」から徒歩数分。自宅からもダラダラ歩いて15分くらいで着く場所に「服部天神」はございます。
いつも行く11日とは違い、やっぱり本えびす。入るのにすこーしだけ並びました。
鳥居の前でシャランシャランとやってもらい、鳥居をくぐります。
福耳なのに耳が悪いという噂のドヤ顔えべっさんの元、2017年の商売繁盛を祈願します。
裏へ回ってもう一発、
「ほんまに頼むでえべっさあああああああああん」
とお願いします。
縁起もんをGETやでぇ
「商売繁盛で、笹もってこ〜ぃ」
の音頭でおなじみ、十日えびすでは福笹をゲットするのが一般的です。
ちなみにこの音頭の意味は、「笹を持ってきたら商売繁盛させてあげるよ」もしくは「商売繁盛したら、また笹を持って帰っておいで」というもの。
なので十日えびすの時期は笹を持った人を多く見かけます。
Why 笹?
笹は「いのち」と「生命力」の象徴
笹は、孟宗竹の枝のことです。
竹は「竹取物語」など、古代から、文学、美術、芸能、民具など日本人の生活とは密接な関係を保ってきました。
日本では特に竹のもつ清浄さ、根強さ、節により苦難に耐え忍ぶ姿、冬も青々とした葉を付け、更に竹林の生命の無限性、旺盛な繁殖力など、そこに強い生命力と神秘性を感じとり、神霊が宿るとさえ信じられ尊ばれてきました。
こうした日本人の竹に対する感性が、色々な神事に笹が用いられることになり、竹取物語のかぐや姫が、竹から生まれるのも同様の信仰から基づいたものです。
なるほど、商売繁盛に直接繋がらない気もしますが、まあいいでしょう。
福笹と呼ばれるこの笹ですが、上の写真の様に笹以外にも「縁起もん」は売られていて、うちではほとんど笹はGETしたことがない様に思います。
熊手
熊手って使ったことない人もいるかもしれませんが、落ち葉とかをかき集める竹でできた道具で、落ち葉ではなく「運」や「お金」を”かき集める”という見立てで縁起物として用意される様になりました。
これに合わせて、集めた運やお金を受け取る升や箕(み・穀物をふるって、殻やごみをふり分けるための農具)を用意するとより効果が高まると言われています(福娘談)。
8時ごろに行きましたが、上の写真の様に20万円の大物がすでに完売御礼(!!!)。儲かってる人はおるんですね〜。
目の前で右の大俵をご購入された方も見ました!
わたくしがGETしたのはこれ。4桁のこじんまりしたやつです。去年は箕をいただきましたが、今年は熊手にしてみました。
商売繁盛して、2018年は5桁のものをドーーーンと「縁起もんやないかーい!景気よーいこーや」と買えるくらいになりたいと思います。
とはいえ、縁起もんは毎年「前年よりええもの」をゲットするもんだ、という説があり、前の年より商売がうまく行って、えべっさんに感謝して、もっと福が舞い込む様にちょっとええもんをゲットしていく、という繰り返しで、最終的に20万円のやつに行き着くという考えもある様です。
土台が竹の”受け皿”になっているので、熊手で集めた運やお金をここに貯めて行く、そんな効果を目指しております。
縁起もんの飾り方は?
GETしてきた縁起物は、当然大切に扱いますが、飾っておく場所にも留意しなくてはなりません。
- 家庭(オフィス・店舗)内で最も清潔な場所で
- 大人の目線より高いところ
- 東か南(お日様の通り道)に向けて
- 入り口に近いとなお良い(?)
なお、神棚があるなら神棚に飾るべし。また、その年の吉方に向けて飾るのもいいという声や方角よりも飾る部屋(家)の入り口に向けるべしという意見も聞かれました。
どの情報が100%正しいというのはきっとないと思うので、ご自身の信ずるままに、というところですが、上の4点は多くの神社や巫女さんの共通した話でした。
ところでボクは昨年、この中で方角のことが抜けていて、北向きに飾っていました。方角は関係ないという情報もありますが、ご利益が減少してしまっていたかもしれません。
うちのオフィスは東に面しているので今年は特設棚を設けて東向き=扉向きに設置しなくては!と思う次第です。
現場のレイアウト上、扉に向けても、最も飾りやすい場所に飾っても北に向いてしまうので悩ましい!!!
まとめ
- 「十日えびす」は関西人には恒例の行事
- 福耳なのに苦労人の”えべっさん”に商売繁盛を祈願
- 福笹や熊手という「縁起もん」をゲットして商売繁盛指数アップ
- 「縁起もん」は、前年より少しいいものを買う
- 「縁起もん」は飾り方に注意
関西人にとっては、初詣よりも大事かもしれない十日えびす。
商売人には特に、商売人じゃなくてもいろんな意味でアゲアゲなお祭り的イベントです。
一気に5桁の縁起もんゲットを目指すわけでも、えべっさん頼みで寝て待っているわけでもなく、この縁起もんを毎日見て、もっと大きいのにしよう、とか、こいつへの投資を回収しよう、とか考えて商売頑張るのが関西人のかっこいい生き方。
急にビジネスが成長するのもエキサイティングですが、地道に一歩一歩頑張ろうと思います!
ちなみに、、、
わたくしの「吉」みくじには(上の写真では見えにくいけれど)『商法:改めて利益あり』と、頑張って改革していけばいい結果が見えそうなことが書いてあったので、2017年前半はそれを信じてやってみようと思います!