【Netflix】話題の大作!!「ワンピース」実写ドラマ【感想】

こんにちは!高1の夏、アメリカに渡る際の飛行機に乗る前に買った「週刊少年ジャンプ」「ワンピース」の連載第一話だったボクです!

1997年に連載開始されたワンピースは26年にかけて1000話以上続く超大作になっていますが、昨日、動画配信サービス大手「Netflix」が手がける実写版が公開となり話題を呼んでいます。

今日は、そんな話題作を早速全部視聴したので感想を投じようと思います!

巨額を投じる超大作!

最近では、ドラマ「VIVANT」が1話1米「Daily Dose of Anime」によると、実写版『ワンピース』の1話あたりの予算は1800万ドル(現在のレートで円に換算すると約26億円!)とVIVANTなら26話作れちゃう規模!

Netflixのような定額配信サービスの場合、一度制作してしまえば世界中に発信できるため、国内向けドラマと予算規模が違うのは当たり前ですが、それでもその規模感に想像が追いつきません。

Netflixについて

ここで、念の為、Netflixについてあまり詳しくないという人のために簡単に情報をお伝えしておきましょう。

2023年3月時点で加入者数2億3250人という世界最大級の定額制動画配信サービスで、アメリカではもともと、オンラインで注文する形のDVDレンタルサービス事業から始まりました。その後、時代の流れに合わせてストリーミングサービスを並行で導入し、現在はストリーミングサービスが主体となっています。

近年では、自社制作作品も盛んに制作していて、映画のショーレースであるアカデミー賞にもノミネート作品を送り出す規模へと成長しています。今回紹介する「ワンピース」はそんな自社制作ドラマです。

世界190以上の国で配信サービスを行っていて、日本では2015年の9月からサービスが開始されています。190カ国ですから、配信していない方が少ないです(笑)。

実写版基本情報

そんなNetflixが実写版ワンピースの制作に動き始めたのは2016年ごろとされていて、原作作者の尾田栄一郎氏もがっつり制作に関わっているそうです。尾田氏曰く、ご本人が100%納得できなければ世に出さない約束の上プロジェクトが始動しているとのことで、頻繁に見られる、いわゆる”原作レイプ”的な作品にはならないことを感じてはいました。

現在も原作が完結していない作品ですので、どこまで作る予定のプロジェクトなのかは不明ですが、とりあえず今回公開になった全8話は「シーズン1」と名付けられているので、続編も(大こけしない限り)続けていくのだと思われます。

シーズン1概要

  • 2023年8月31日公開
  • 全8エピソード
  • 麦わらの一味がグランドラインに入る直前まで
  • オリジナル言語は英語
  • 日本語版の吹き替えはアニメ版の声優が主に担当
  • 当然Netflix独占配信

大体こんな感じですね。キャラクターを演じる俳優たちの年齢は置いといて、登場人物のこのドラマ内での年齢設定についての言及はありませんでしたので、原作と同じ設定かどうかはわかりません。ゾロ、ナミ、ウソップあたりは平然とお酒を飲んでいますが、この世界で何歳が成人かとか、飲酒ok年齢かとかも解説はないので(というかそもそも無法者?)わかりません(唯一カヤお嬢様が18歳の誕生日を迎えるシーンあり)。

撮影は南アフリカ、ケープタウンのスタジオなどで行われているそうです。日本の漫画・アニメですが、世界観的に、今の所(多分)ゾロ役の新田真剣佑しか日本からの出演者はいません。

シーズン1あらすじ

海賊王が遺したひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を見つけるという夢を胸に、沈みかけのボートで大海に漕ぎ出したルフィ。まずは仲間、まともな船、そして海図を手に入れるために、いざ出航!(第一話公式サイトより)

概ねのストーリーは、”ちゃんと”原作に沿っていて、繰り返しになりますが、尾田栄一郎氏が納得した上で世に出ていますので、ファンが怒るようなおかしな展開はそう多くないとは思います。

続きにて書きますが、後半に割と端折られたところが多く、その都合からストーリーがちょっと変わっている部分が目立つのは目立ちますが、全部で1000話を超える大作をまとめていくのですからある程度は仕方ないとは思えるレベルです。

全8話、それぞれに感想を語ります!

ってことで、サーっと駆け足で一気見した上での、全話に対しての感想を書いていこうと思います。

当然ですが、ここから先、余裕でネタバレ満載になりますので、嫌な方は読まないようにしてね!

1. ROMANCE DAWN

海賊王を目指し海に出たルフィが遭難する場面から始まります。初っ端から原作とストーリー展開に前後する部分があるものの、しっかり作り込まれた映像に大きな違和感を感じることはなくすんなり世界に入り込めました。

まずは女海賊アルビダの船で最初のバトルです。棍棒を振り回す太っちょ女海賊。原作より現実的なサイズになったアルビダを速攻で吹き飛ばし、原作と同じくコビーと一緒に船で旅立ちます。

その後モーガン大佐のいる海軍基地で、偶然出くわすナミと共に海図を盗み出そうと動き、そこからゾロと共にモーガン大佐を撃破。コビーとはここでお別れです。

話の展開をテンポよくしないと1000話を超えるワンピースをいつまで経っても絵が聞き切れませんから仕方ないことではありますが、バトルシーンが少し簡素すぎるかなと感じました。アルビダの方はまあいいんですけど、モーガン大佐戦はもう少し戦う時間を長く見たかったという感想。

技名を言いながら戦うことにツッコムゾロ

ただ、ひとつ面白いなと思ったオリジナルの描き方があって、それが、

「そうさ、強ェやつは技名を叫ぶんだ」

というセリフ。これは、ルフィが「ゴムゴムの鞭!」と技名を言いながらモーガン大佐を吹き飛ばしたシーンで、ゾロが「ゴムゴムの鞭?」とツッコミを入れたのに対して放った言葉です。

ジャンプ漫画は当然、多くの漫画でバトルの時にキャラクターたちは技名を口にしますよね。「かめはめ波」、「螺旋丸」、「月牙天衝」、どれをとっても漫画好き、アニメ好きな人ならどの漫画、どのキャラの技かわかるはずです。ドラえもんですら、スモールライトやヒラリマントを使って戦う時に道具の名前を言いながら戦っています。

しかしこの実写版はある部分で現実味を意識した作り方になっていると感じていて、それは後に登場するメリー号のデザインで特に感じますが、悪魔の実という非現実的な要素で超人的なバトルが繰り広げられる作品でありながら、アルビダの体型もそうですし、色々な部分で現実世界の物理法則に則っていたり、とにかく現実味ある描き方になっています。

だから、戦いながら技名を口にするという、リアルの戦いじゃああまり見聞きしない要素についてゾロがツッコミを入れたのが面白いなと感じました。

次の記事で紹介する、色々削られた部分や変更になっている部分にちょっと物足りなさを感じましたが、「すぐ次のエピソードを見たい!」と思わせるくらいの完成度を感じた第一話でした。

2. THE MAN IN THE STRAW HAT

テンポよく進み第二話ではバギーが登場します。

ストーリーと直接関係ない話なのですが、第二話冒頭で気づいたことがありました。それが、タイトルロゴ。

こちらが原作版からデザインされたタイトルロゴですが、二話ではこれが、バギーをフィーチャーしたデザインになるんです。

こちらは漫画版のオリジナルタイトルロゴです。☠️がシンメトリーなところと、「I」の字がルフィの形になっている点が実写版では変更されていますね。

これが第二話のタイトルロゴです。バギーのイメージカラー?である赤ピンク系に文字色が変更になり、そして、「I」の字がナイフになっています。

この後も各話いろんなキャラクターがフィーチャーされていくので、タイトルロゴも楽しみのひとつになるのは面白なと感じました。

そんな第二話では、バギーの「バラバラの実」の力が描かれます。映画に出てくる道化といえば、「バットマン」の「ジョーカー」が一番有名かと思いますが、バギーの愛され系キャラクターのイメージは残しつつ、不気味な道化として上手に実写化できていると感じました。また、例の「でかっぱな」もいい感じにつけっぱなジャない感じにできてるなと感じました。

英語でどうやって鼻をいじるのか?

これは、アニメ版を英語にして見たらわかったことかも知れませんが、実写版のオリジナル音声が英語になることがわかってから気になっていたことなんですよね。

原作では、「赤っ恥かかせる気か」というカバジのセリフを「赤っ鼻でかすぎる」と聞き違えるなどのシーンがありますが、実写版でも、

ルフィが「みんながお前の話を…」と言ったのを、「おれのハナぁ!?」と突っかかります。

これ、英語が元々なので、英語でどうなっているのかというと、

「I bet everyone in the East Blue knows who you are」ってルフィが言うんですね。

わかります?

どこがどうなるか?

バギーは、「Nose?!」と突っかかります。

わかりました?

Knows → Noseです。同音異義語ですね。

ボクは日本語か英語しかわからないので検証できませんが、現在Netflixでは音声でポルトガル語(ブラジル)、イタリア語、インドネシア語、ウクライナ語が、そして、字幕では韓国語、中国語(簡体字)、が対応しているので、それぞれの言語でどんな感じで聞き間違いになるような言葉選びがなされているのか気になります。

3. TELL NO TALES

4. THE PIRATES ARE COMING

5. EAT AT BARATIE!

6. THE CHEF AND THE CHORE BOY

7. THE GIRL WITH THE SAWFISH TATTOO

8. WORST IN THE EAST

総評〜Leo’s Review

では、全体を通してのボクの感想と評価をどうぞ!

実写ドラマ「ワンピース」の評価
総評
映像は、巨額の費用をかけただけありかなり作り込まれていて、尚且つ原作の世界観をぶっ壊していない。原作好きな人も、原作を全く知らない人も楽しめる素敵な作品になっていると思います!
映像
ストーリー
原作再現度
また見たい度
オススメ度
Reader Rating0 Votes
GOOD
巨額を投じただけある映像
割と忠実なキャスティング
テンポが良いとも言える
BAD
個人的に好きなシーンが結構消えてる
ルフィ役がちょっと違う気がする
アクションシーン後演出が弱い
4.6
オススメします!

まとめ

ということで、話題が出始めてから、思ったよりもすぐに公開日を迎えた実写版ワンピースを公開初日にマラソンした感想をつらつらっと書いてみました!

1000話以上続く世界中にファンがいる大作の実写化でしたので、期待はずれと思いたくない不安と期待の入り混じった感情で待っていた人も多いのではないでしょうか?

アニメ版では、アメリカでの放送に合わせてサンジのタバコが飴のついた棒に変わっていたり、そもそもアニメーション会社の問題?予算の問題?初期のアニメはあまり良質と言えなかったところもあるなど、2x年も続いているアニメにおいて日本が制作した者でも完璧ではありません。

そこに1話うん十億円という制作費が投じられて本気の中の本気で実写化とあれば、見てみたいですワクワクからは逃げられません。

上の総評でも買いた通り、多くの人にオススメできる出来だと感じましたし、シーズン2, 3と続きの制作にも期待できるものだったと思います。今後もたくさんのエピソードがカットされ、ストーリーも少しずつ変えられながら続いていくのだろうと想像しますが、ここから一番気になるのはチョッパーとスッパーアニキの描かれ方ですね!

ってことで、続編がいつ出るかはまだわからないし、出るとしてもまだまだ先だと思いますが、楽しみに待ちたいことがまた一つ増えたねって感じです!

このレビューが誰かの参考になれば幸いです!

シアトル生まれ、大阪育ち。6年前に独立・起業しましたが、コロナ禍で事業が大ダメージを受け、人生の方向転換に悪戦苦闘の日々です!とにかく、「ワクワク」に満ちた毎日を目指してできることから地道に頑張っています〜!