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いきなりステーキが掲げた「お願い」に見る、日本で上から目線がうまくいかない4つの理由

一世を風靡した「いきなりステーキ」がなんか色々やばいらしい。

ネーミングもさることながら、リーズナブルに美味しいステーキが食べられる斬新な業態が話題になって、一時期めちゃくちゃ勢いがあったいきなりステーキ(以下、いきステと呼びます)ですが、店舗を増やしすぎて共食いしているとか、価格を上げすぎてコスパに疑問とか、色々言われる中でどんどん業績が悪化している話はスマートニュースでもよく見かけるトピックになっていました。

そんな中、異例とも言える、社長直筆の「お願い」が店舗に掲示され、新たな話題になっています。

お願い

社長からのお願いでございます 従業員、皆元気良く笑顔でお迎えいたします いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明、大繁盛させて頂きました 今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでもいきなりステーキを食べることができるようになりました しかし、お客様のご来店が減少しております このままではお近くの店を閉めることになります 従業員一同は明るく元気に頑張っております お店も皆様のご希望にお応えしてほぼ全店を着席できるようにしました メニューも定量化150g、200gからでも注文できオーダーカットも選べます 創業者一瀬邦夫からのお願いです ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております

と綴られたメッセージが今後全店舗に掲げられるらしいのですが、その内容に色々な声が集まっています。

ボクもせっかくなので思ったことを書いておこうと今回の記事にしました。

「お願い」が大失敗な4の理由

ボクはさらっと読んだだけでも4点、「これはまずいのでは?」と思ったことがありました。飲食はバイトでしか経験がないですが、普通に経営者目線ではなくて、お客側の目線だから思ったことの方が大事かも知れません。ということで、それら気になった問題点をあげていきます。

1. 上から目線はマイナス

まず、「お願い」の本質は、

「わいらマジやばいんで、何とか足を運んでみてくれませんか(>人<)」

というメッセージであるべきなのですが、内容を見ていると、「食文化を発明」とか、「大繁盛」とか、「日本初」「高級牛肉」云々と自画自賛というか、うぬぼれを感じる文言が並びまくっています。

低姿勢であることだけがいいことでもありませんが、

業績が悪いことはもう多くの人の耳に届いていて、そして会社側はそれを分かった上での”身を削る”方策として、”恥を忍んで”この掲示を出すことにしたはずです。

だったら、もっと低姿勢というか、下から、格好悪くても、味やサービスに自信があるからこそ、一度試してほしい、という旨のメッセージ出すべきだったのではないでしょうか?

この書き方だったら、「私たちの素晴らしいシステム、食事を、何で食べようとしないんですか?」という方向にしか聞こえず、落ちぶれてるくせに偉そうだな、としか感じられない人が多いのではないでしょうか。

2. 責任転嫁〜客が悪いみたい

1番の補足的でもありますが、「わいらはすごいんやで」というメッセージで始まった後、

『しかし、お客様のご来店が減少しております』

と続け、そして、

『このままではお近くの店を閉めることになります』

としています。

素直にこれは、「こんな素晴らしい店なのに、あなたちが来ないから、店が潰れるやんか」と言われているよう

そして、「店が潰れて困るのは、お客さんたちなんやで?」と言っているようです。

従業員は笑顔で頑張っているというようなことを書き綴っていますが、笑顔で頑張っているというだけで食べる店を選ぶほど客は単純ではないし、それだけで生き残れるなら、皆、飲食で成功していますよね。

うちの従業員はこんなに頑張ってるんだから、来なさいよ、という言い分は失笑ものでしかありません。

頑張っていても、売れなくなっているのが実情です。

経営者は、そこをしっかり受け止め、なぜ客足が遠のいているのかを考察し、対応、対策を練るのが仕事です。それを客が悪いというような論理で語りかけて、一体どこの誰がそのお店に行きたいでしょうか?

3. 反省がゼロ

『メニューも定量化150g、200gからでも注文できオーダーカットも選べます』

いきなりステーキは厚切りのステーキが売りでした。

これはかつては店のアイデンティティとして盛況の理由の一つだったと思います。

ボクも多くのファミレス系店舗で食べられるステーキが多めでも150gくらいなところ、少なくても200g、平均で300gくらいというステーキにときめきました。かつて400g程度を何度も食しました。

しかし、これは多すぎるという人も結構いるらしく、そういう少食な人にとってはいきステは行きにくいお店でした。また、立ち食いが基本というスタートだったことから、座れる店舗があることを知らない人からは、「おっきい肉を立ち食いで食べる店」との印象を持たれているのでしょう、それに対し、「客から希望があったから座れる席も作ったやがな」と主張し、客が希望することは叶えたんだから、来なさいよ、と2番目で書いた通り、客に非を押し付け、全く自分たちの非を探そうともしていない様子が腹立たしいメッセージとなっています。

4. 店員のモチベーションが下がる

いきステの店内を見ると、高待遇での求人がいつも貼られています。

これは店舗急拡大に人員が付いて行っていないのだろうというイメージにつながりましたが、その勢いを感じ、悪い印象ではありませんでした。

しかし、いま、働いている人は業績悪化の話を聞き続ける中でどういう心境でしょう?

いつ倒産するかわからない、自分の働く店舗が閉店になるかわからない、という心配でいっぱいじゃないでしょうか?

そうした中、このように「うち、やばいんで、来てくださいよ」という掲示を強行することは、さらにそういった店員さんたちの心配を煽ります。

すると、結局このメッセージに書いている「店員は頑張っとんやがな」という点がスポイルされます。

できる店員さんは転職するかも知れません。

そしたら結局サービスが低下して、カスタマーエクスペリエンスが下がり、リピがなくなるのですよ。

”あなたたちが来ないから閉店になるんやぞ”というオラオラ姿勢は、店員さんも恥ずかしいのではないでしょうか?

かつての強姦事件を忘れてはならない

いきステを運営するペッパーフードサービスは元々の運営レストレンであった「ペッパーランチ」で2007年に大阪・心斎橋店にて女性に対する強盗強姦事件が起こっています。12年経ち、風化してしまっているかも知れませんが、客を店内に監禁し、スタンガンなどで脅した上、拉致。女性を強姦した上で所持金を奪うなどという耳を疑う凄まじい事件です。

ボクの感覚では、そのような事件を起こした店がいまだに同じ名前で営業しているというだけでも驚きですが、起死回生を図る意味でもいきステという新業態を開発、再出発をはかったという点は、良いことだと思ってもいました。

ただ、そういう過去があったことを、名前を変えたお店が躍進したからと言って忘れてはいけません。

気持ちよく食事をしたくて出向いた先で、こんなひどい目に遭わされた人がいるのです。

そんな事件を起こした会社が、笑顔で店員は素晴らしいサービスを提供しているのだから店に足を運びなさいよ、と主張するのはいかがなものでしょう?同じ店員が働いているわけではないですから、今の店員さんに非はありませんが、同じ組織に所属するということはそういう過去も背負うことではあると思います。だから、真剣、一生懸命に仕事して「当然」なのです。

なのに、それをとっても「誉れなこと」のように主張しているのは違いますよね。

まとめ

今をときめくタピオカも、本当にたくさんの出店が止まらずですが、いつかブームは去ります。なので、老舗店や超人気店でもあぐらをかかず、次の一手を常に考えているはずです。人気店の「ゴンチャ」はかつてマクドナルドCEOを務めた経歴を持つ原田氏を招へいしたのも最近のニュースです。

そんな中で、下火になっている自社事業を見つめる時に、客が悪いという目線でしか物事を表現できないのは“まじヤバイ”です。

「お願い」

と題された掲示をするのは最後の手段かも知れません。

しかし、

「お願い」

であるなら、”上から目線”をではなく、低姿勢で、自慢のサービスだとしても謙虚に、せっかく築いた店舗を閉めなくても済むために、そして自分たちの店員・社員を守りたいならばもっともっと真摯な態度で真の”お願い”をするべきだったと思います。

今回の「お願い」を見て、”肉マネー”が3万円分くらい残っているボクですが、今後いきステには行きたくないなぁと思わされてしまいました。

とても残念ですが、3万円を捨てたとしても、嫌な気分で食事をするのは嫌ですから、今後反省した経営者が別のメッセージを発信するまでは行かないかも知れません。

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このブログを書いてる人
Leo

コロナで色々バグった起業家😷
写真家/ブロガー/YouTuberなど色々やってます。愛機はα7III & RX100VII。
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