「Thanksgiving Day」と「Black Friday」の話

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今年、とうとうAEON(イオン)が「Black Friday」(ブラックフライデー)を”輸入”し、イオンモールやネットショップで展開すると発表しました。

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「衝撃の3日間」と宣伝するイオン

「とうとうそこまで手を出したか…」

というのが率直な感想でしたが、この「Black Friday」、アメリカでは「Thanksgiving Day」(サンクスギヴィング・デー)、日本では感謝祭と呼ばれる祝日とコンボで存在する年中行事の一つです。

今日はこの、「Thanksgiving Day」と「Black Friday」について簡単に紹介しようと思います。

アメリカの「Thanksgiving Day」について

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まず、アメリカでの「Thanksgiving Day」についてですが、毎年11月の第四木曜日がNational Holiday(ナショナルホリデイ)、つまり祝日となっていて、日本で言えば盆とか正月に近い感覚で家族が集まり、収穫に”感謝”してご馳走を食べる日です。

アメリカは日本より何十倍もの広さなので家族が集まる場合かなり遠くから移動するというケースもありますが、それでも年に何回かしかない家族が集まる大事な日という認識があり、多くの人が木曜から本当は平日の金曜日を休みにし、土日を含めた4連休で家族の集いの時間を持ちます。

上の写真の様に七面鳥の丸焼きを食べるのが典型的なイメージですが、それ以外にも本当に色んな食べ物をたっくさん食べます。

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何年か前にアメリカの友人宅で焼いた七面鳥。デカいんですよね!日本では食べたことがないという方も少なくないかも知れませんが、ニワトリと比べると少しパサパサした印象のお肉です。

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家族で集まるので、長〜いテーブルが必要ですね。手前にあるのはマッシュポテト。これも「Thanksgiving Day」の定番。

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デザートもパイやケーキやとたくさん用意されます。

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お皿のサイズは限られているので、こんな感じで七面鳥と、マッシュポテト、そこにグレイビーソースをかけ、ロールパンや他のサイドディッシュを合わせて、どうでしょう、3回分とか4回分とって満腹になります。

「Thanksgiving Day」は、

  1. 家族が集まる日
  2. めっちゃくちゃお腹いっぱいになる日
  3. クリスマスまで約1ヶ月の日

アメリカではこんな認識です。1と2については書いた通りですが、3番、「クリスマスまで約1ヶ月」というのも実はこの日の重要な要素で、この集まりで家族が今年どんなプレゼントを求めているのかを直接聞いたり、探ったりして、そのデータを元に1ヶ月かけて”クリスマスショッピング”するのです。

「Black Friday」とは

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1961年ごろからフィラデルフィアで始まり、1975年にはかなり広まった比較的新しい言葉で、当日買い物客で道路が混むのでそう呼ばれている。名付けたのはフィラデルフィアの警察で、人が外に溢れて仕事が増えるため「真っ暗な金曜日」と呼んだことがきっかけとされる。当初、小売店などはこの言葉に不快感を示して「ビッグフライデー」という言葉を作ったが、一般には「ブラックフライデー」で広まった。後に、フィラデルフィアの新聞が、小売業者が儲かり黒字になるという解釈を発表してからは「ブラックフライデー」は良い意味で使われるようになった。

(Wikipediaより)

Wikipediaの説明はこんな感じ。50年ほど前に始まったものみたいですが、”本当は平日だけど、多くの人が休む”というこの不思議な日と、上記の様に”クリスマス商戦”が実質開幕する初日である日が重なったことで広がったと推測されるアメリカ人なら誰もが共有する、

1年で一番ものが安くなる日

なのです。

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小売業大手の「TARGET」のチラシ

日本で言えば、正月の”初売り”を想像してもらえたらわかりやすいかも知れないですね。上の写真の様に、ショッピングモールにはたくさんの人が押し寄せます。日本の福袋争奪戦みたいなことも、起こります。

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ボクモ何回かこの日にショッピングをしたことはありますが、ものによっては半額とか、普段ありえない値引きになるから本当にお得ではあります。ただ、人が多いし、列に並ぶ時間とか、体力を考えると、安いけど、総合的に得なのかはわからんなーと思ってしまうところもありました。

それに対応してか、最近ではネットショップでも「Black Friday」の値引きセールは一般的になってきて、さらに翌週の月曜日が「Cyber Monday」(サイバー・マンデー)なる日も新たに登場(2005年にshop.comが始めたとされています)していて、「Thanksgiving Day」後の金曜〜月曜は買い物で大忙しというのが今のアメリカでのスタンダードになっています。

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こちらはアップル(Apple.com)のトップページ。1日だけの特別なページへのリンクが出ています。

クリックしてみると…

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「Black Friday」と明記されてはいないものの、最高で$50(約5,000円相当)のギフトカードがもらえるというキャンペーンが行われていました。

半額とかそれ以上の”破格”というイメージの強い「Black Friday」の中ではちょっとインパクト弱いですが、アップルも参加する、特別な「セールの日」だということはわかりますね。

まとめ

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ということで、今日は今、”真っ只中”にある「Thanksgiving Day」から「Black Friday」という2日、場合によってはその後の「Cyber Monday」までかかるこの週末にまつわるお話を紹介しました。

日本にすでに浸透している欧米のイベントとしては、クリスマスやバレンタインデーがありますが、これらは基本的に小売業関係者が”輸入”したとされています。人がものを消費するきっかけを作ることはものを売る上で重要ですからそれに文句はありません。

最近ではハロウィンが”輸入”され、仮装グッズ販売を中心にいい刺激になっていることでしょう。

最初に、「とうとうそこまで手を出したか…」という感想を書きましたが、アメリカでの「Black Friday」が違和感なく恒例行事と思っている自分にとってまさに「商売のために使えるものはなんでも取り入れる」という日本の商売人たちの貪欲さを感じての感想でした。

まだ始まったばかりであるためイオンモールで上の写真の様なカオスは起きないだろうと予想しますが、イオンが今後も何年か連続して続け、他の小売業者も乗っかって後に続く様なことがあれば、またまた日本に欧米文化が付け加えられることになりそうです。

安くものが買える日が増えるのは悪いことではないんですけど、”あれもこれも”が増えすぎると、日本の文化、アイデンティティが失われていきそうで、個人的には懸念を持ってしまうところがある、そんな感じです。

とにかく、今後の展開には要注目です。

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書いてる人
シアトル生まれ、大阪育ち。第一言語は大阪弁。現在は日米行ったり来たり。EXSでは、留学や国際交流プログラムの企画を軸にキャリア支援、ライフプランニング事業を展開。フォトグラファー&心理家としても活動中。大阪に写真ギャラリーあり。主に風景と人物を撮っています。撮影依頼気軽にどうぞ!
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