「起業したよ」と言った時の日米での反応の違いにまつわる話

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日本で起業して約半年が経ちますが、起業して独立しようと思った時点で色々な人に話しましたし、起業後も「起業人」として色々な人に接して来ました。

その中で「起業しようと思って」とか、「起業して独立してやってるんです」と人に話した時の反応が日本とアメリカで大きく違うことに気がついてちょっと面白いな、と思ってその”ネタ”は結構よく使っています。

ということで今日は、「起業人」として生きる中で感じている「起業」に対する日本での反応とアメリカでの反応の違いにまつわるお話です。

日本で「起業する」と言うと驚かれる

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このままの話ですが、日本で「俺、起業するんだ」などと話すと大体下記の様な反応が返って来ます。

  • え、それって採算大丈夫な自信があるの?
  • 出資してくれる人とかそういう人とか団体がいるの?
  • 他で安定収入があるの?

単純理解として、ネガティブな反応に感じます。

よく言えば、心配していただいているわけですが、そもそも論として、「うまくいかないだろう」とか、「今の生活(仕事)の方が安定しているしその方が幸せだろう」という気持ちを感じずにいられません。

かつての日本だったら、”終身雇用”が当たり前で、一度企業に属した以上、定年まで勤め上げるのが”常識”だったかも知れませんが、プロ野球選手がFA前にポスティング制度を利用してMLB球団への移籍を目指す時代(この例は直接関係ないかも知れませんが…)にそんな常識は古い気しかしません。

もちろん、世の中のほとんどの人は誰かの作った組織で働くのが基本的な世の構図であることに変わりはありませんが、自分で何かを始めたいと言う想いを持つことにネガティブな印象を持つ理由にはなりません。

確かに「年収これこれ」という条件で働けば、やりたくない仕事が含まれるかも知れませんが、普通にしていればこの額は必ず手に入りますし、自分の失敗で属する会社が潰れることもあまりないので長期的にその人生が続く算段ができると思います。

でも、ボクは誰かが作った組織で誰かの作った組織が大きくなるために自分の人生を消費することを”退屈”と感じてしまいます。

アメリカで「起業する」と言うと賞賛・応援される

New Opportunities Concept - Green Pushpin on a Map Background with Selective Focus.

そんな日本での状況と真逆なのがアメリカでの反応です。

  • まじか!いよいよ準備が整ったんだね!
  • おお〜!これからが楽しみじゃないか!
  • 素晴らしいね、新しい何かに期待がいっぱいだよ!
  • 何か力になれることがあったらなんでも言ってくれよ!

こんな風に、アメリカで「今度独立して、自分でビジネスを始めようと思って準備しているんだよ」などと友人・知人に話すと必ずと言っていいほど、みな、賞賛してくれたり、応援してくれたりします。

「アメリカン・ドリーム」なんて言葉を出すと「古い」と言われるかも知れませんが、アメリカでは「夢は自分の力で勝ち取るんだ」という思想が強く根付いている様に思います。

もちろん夢を勝ち取るために必ず起業しなくてはいけないという話ではありません。

ただ、自分が本当に欲しいものを得るために自分で考え、自分で行動する、という原理原則があり、それは、誰かが作った会社で、そこで働く誰かに幸せにしてもらおうという”ぶら下がり根性”では実現しないことなのです。

アメリカでも起業する人と誰かの作った組織で働く人の割合は前者が圧倒的に多いのは変わりません。起業するには勇気やリスクが伴うのも同じです。

しかし、その背景にある精神を周囲がどう認知するかが大きく違う様に感じます。

独立・起業は「冒険」である

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1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見したことは人類の歴史の中で大きな出来事でした。

ボクは小学6年生の時に遊戯会でこのストーリーを演じ、コロンブスに扮しました。コロンブスは、それまで西に進むと海が途絶え、奈落の底に落ちていくとされていたその方角は、東側に進んだ場合に到達するインドに通じると信じ、船を出しました。

当時、そもそも海へ出ること自体が命がけの大冒険であった中、多くの人が「そっちへ行けば死ぬ」と信じていた西への旅は想像を絶する挑戦ですが、起業することも同じく冒険だと思います。

どれだけ勝算があったとしても、絶対成功するという保証はなく、多くの会社が設立後3年以内に倒産しているという話や、サラリーマン時代の収入の1/3になったという様なネガティブな話は確かに多く耳にします。

まさに、地球の端から落ちていく印象なのかも知れません。

しかし、コロンブスはその先に確かに大陸を発見しました。

結果的にそこはインドではなかったわけですが、彼のこの冒険により地球が丸く、西と東はいずれ繋がることの証明となりました。

新大陸の発見により時代は動き、歴史が動きました。

そうして見つけられた大陸で生きるからなのでしょうか?アメリカの人たちは本当に応援的、前向きな反応を見せてくれます。

自分は特別な人なのか?

なんでも自己責任というお国柄も関係あるのかな?とも思います。アメリカの人はたとえ雇われの身であれ、自分のことは自分で管理し、ビジョンを持って生きるというのが基本姿勢です。だから起業人でないとしても自発的に行動するし、常に前を向いている様に思います。

起業はその中のいち手段でしかなく、自分のビジョンの中で「その必要」が出た時に起業するイメージです。

逆に日本では安定が大事で、普遍的な価値を求める人が多い気がします。

特別であることに憧れるかも知れませんが、「自分はそうじゃない」と多くの人が思っていて、起業することはその、”特別である”人だけに関係がある世界だと。

だから「あなたはその特別な人なんですか??」というニュアンスを持った反応が返ってくるのかな?と思いました。

どちらが正しい、間違っているではありませんが、真逆の反応が返ってくることを興味深く感じます。

航海の先に”後悔”がないように…

起業して思います。

「こんなに辛いものか」

と。

しかし、その苦しい航海の先にある大陸を目指し荒波を乗り越えるしかないのがボクたち起業を選んだ者の人生であり、その人生はこの「冒険」を選んだ人間にしか味わえない世界です。

繰り返しになりますが、起業して自分で何かを始める人の割合は本当に微々たるもので、「普通」はそうしないのが人生かも知れません。

しかし、一度その「冒険」に出かけると決めた人に対して、日本ではネガティブな反応があり、そしてアメリカではポジティブな反応があることはとても興味深いなと感じたので記事にしましたが、あなたはどちら派ですか?

ボクの「冒険」がどの様な結果になるか、まだまだ出航したばかりで、嵐にも疫病にも悩まされてはいるものの、旅は続きます(多分)。

とりあえず、航海の果てに後悔だけはない様に、精進したいと思います。

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書いてる人
シアトル生まれ、大阪育ち。第一言語は大阪弁。現在は日米行ったり来たり。EXSでは、留学や国際交流プログラムの企画を軸にキャリア支援、ライフプランニング事業を展開。フォトグラファー&心理家としても活動中。大阪に写真ギャラリーあり。主に風景と人物を撮っています。撮影依頼気軽にどうぞ!
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